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あの2年がどうしても  作者: 飯田 紗璃
3/4

2.いい訳はない。



「?」



佐々木さんが不思議そうな顔をしてこっちを見てる。



「あ、いや、何も無いですよ!おつかれ様!」



「…?お疲れ様です」


変な気まずさもあって俺はちょっと早めに休憩から戻ることにした




「休憩いただきましたー」



「はーいおかえりー」



佐々木さんが帰った後のバイト時間はなんともやる気が出ない。



同じ空間に佐々木さんがいるだけで

なんとなく頑張れる。




ーー閉店後




「はぁあああ、意外にお客さんダラダラいましたねー…」



「いやー忙しくはなかったんだけどなぁ…あはは」




村中さんと、だらだら閉店後の閉め作業をしていた




「森本さんって佐々木さんの事好きでしょ?」



急に飛んできた。




「え?いや可愛いなとは思いますよ???好きは好きですけどそういう感じの好きじゃあないですよ!」


「いやぁーでも結構本気っぽくないですか?」


ニコニコしながら村中さんはぶっ込んできた。



「いやあ?そんなことはないですけどねー…」



別に誤魔化そうだとか隠そうって訳ではなくて

本当にそう思っていた。


「まあでも、村中さんから見て

そう見えてるってことは、そうなのかもしれないですし。

そう思ってくれててもいいですよ。 」



そう言ってみた。





それから閉め作業も終わり、店を後にした。



帰ったら速攻寝ようと思っていたが

帰り道の時点では、そんな疲れも眠気も、どこかへ行っていた。



ガチャッ



「ただいまー」


家に帰ると。制服を洗濯にかけシャワーを浴びた。



シャァァア…




なぜだろうか。



またあの笑顔を見たからか。



村中さんに好きでしょ?と言われたからか。




何故かシャワー中に佐々木さんの事をふと考えてしまっていた。



佐々木さんはいつも何を考えてるんだろうか。

そして、たまに見れるあの笑顔はなんで

あんなにも可愛いのか。

佐々木さんには、俺がどう映っているのか。


ああ


俺はあの2年がどうしても気になる。


言い訳もする気はない。




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