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あの2年がどうしても  作者: 飯田 紗璃
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1.あの2年がどうしても

俺の名前は森本もりもと 和希かずき


最近このファミレスyummyヤミー

バイトをはじめ、やっとの事で色々と慣れてきた頃だ。


平日なこともあって、比較的今日は暇そうだった。



そんで俺は、これからバイトの休憩に入る。


「休憩頂きまーーーす」


「はーい、行ってらっしゃい」







制服を脱ぎながらロッカーへ向かう


「はぁ…だめだ。佐々木さんと仲良く話せる未来が全くみえん」



30分のバイト休憩で俺は店の近くのコンビニでよくチョコを買う。

そして、その30分の間で幸せのチョコタイムを満喫する。



「ありがとうございましたー」



好きなチョコを袋にぶら下げコンビニを後にする。



「疲れきった体にはやっぱりこれがないとなあ」


そして店のロッカーへ戻り

幸せのチョコタイムを始める



モグモグモグ…





俺もコミュ力が低い訳ではなくて

どちらかと言えば高い方だと思いたいが


佐々木さんが人見知り&大人しい感じなんで

話しづらいというかなんというか…



―もちろん他にも理由はある。



1番大きい理由を除けば、多分

俺は佐々木さんのことが気なってるからだろう。

といっても、まともな会話もしたこともないし

何も知らないんだけど。





いや、何も知らないから気になるんだろう。




ガチャッ


事務所のドアが空いた


「お疲れ様です」


(うわびっくりした!佐々木さん?早上がりか?)



「おつかれさまです…」


事務所で最低限の挨拶だけ交し

帰る支度をする佐々木さん



半年くらいここで働いてるけど

佐々木さんと事務所で一緒になるのは

これが3回目くらいで


バイト中に仕事の会話をする以外では

数回しか話したことはない。



事務所でお互い無言も気まずい

そう思った俺は

コンビニで買った個包装のチョコを2つとった。





「佐々木さん…チョコ。 あげる」


「いいんですか?ありがとうございます」


帰る支度途中の佐々木さんが

愛想笑いなのかなんなのか分からないけど

すんごいニコニコしてる。



(ああ、そうだこれだ。これがすごい可愛いんだ…)




前にこの顔をみてからだ。



この顔を見てから俺は


この2年がどうしても気になるんだ…










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