第一話 「目覚めたら、そこはSF世界」
「はっ!」
夢を見ていた、様な気がする。それがどんな物だったのかを俺は覚えていないが、目覚がいいことからいい夢だったのだろう、次第に目の前に広がる景色が目に飛び込んでくる。
「どこだ!ここは!!俺は、、、。俺は、、、誰だれだ!?、、、、、。」
落ち着け!俺!!先ずは冷静に深呼吸して、、、、思い出せ、、、おれは、、、、
「誰だ?」
マジで思い出せない!名前は!年齢は!! 生まれは、、、日本、、、の
だめだそこから先が出てこない、俺のことが全く、取り合いえず俺が日本人であること、そして男であること、、、。
「男だよな?違うよな!!」
よし!ある!!そして無いことから俺の性別は男だ。
衣類?なし!もしかして裸ですか!!全裸なのか俺は!!何か着るものは!
あたりを見渡すと白い壁が目に入る、それ以外は俺が寝ていたであろうベット、いや何かのカプセルか幾つものコードが力なく垂れさがっているのが見える。
『お目覚めになられましたか。』
俺自身が入っていたであろう物に近づこうとした時に、背後から声が聞こえてきた。
「、、、、、、。」
顔を向けるとそこには空き缶があった。
『初めまして、私はこの船の管理と統制をしています量子AIの21号と申します。』
「は、初めまして。」
そう名乗った彼?『付いてきてください。』と言ってドアらしきものが開くと先に進んでいった。
「、、、、は!待って!せめて何か着るものを!」
と叫びながら急いで追いかけるのであった。
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『お乗りください。』
案内をされたのは、4座席のオープントップの車。イメージはジープに近いが内装はまさに未来と言った装いだ。
そして俺は今は服を着ている。扉を抜けた先に用意された宇宙服?つなぎ?の様な黒を基調に幾つかの装飾なのか何かを接続するのか分からないが、とりあえず一息入れることが出来た。
『ここからしばらくかかるのでその間に現状をご説明します。』
まずは場所、ここは宇宙船の中で元は移民船だったが、異空間に取り込まれたこと。原因は不明で、十数隻の船団はこの空間で千年以上過ごしたとか、脱出する方法もなく乗組員たちは不安を募らせていき次第に秩序は乱れ人は狂いだし、暴動が起こり武装していた船が味方である船を攻撃した。
辛うじて生き残った人々も破壊された船を治そうとしたが結局は遅すぎたことでほどなくして死んでいったと言う。
『乗組員が全滅したことでここで初めて作動する箱舟プログラムにより歴史や文化、人々や動物のDNAを保存し新たな知的生命体を発見し、この船と人々が築いた文明を伝えるために私は行動を開始しました。』
まずは船の修理、これは周りには数十隻の船の残骸から有用なものを取り出し外装を作り直しながら補修は問題なく進められたが今この状況を打破するには通常の船では脱出できない結論にいたり、自己の改造を開始、脱出のためのプロセスを組み上げて行く。
そして船体も今のままではここを脱出することはできないと結論付けて新たな船の建造と新技術の開発を始めた。
『そして完成したのがこの船です。』
なら俺は?乗組員は全滅し人が居なくなったのなら俺いったいどうやってこの船にいるんだ。
そんなことを考えていると21号と名乗っかこの空き缶はその疑問を解消してくれた。
『無事にここから出ることのできる性能の船を作ることが出ましたがここで問題が発生しました。』
それは、帰り道が分からなかったとのことだった。
『私達がここに閉じ込められた時の経路を捜索したのですが完全に閉じていることが分かりました。ここまで来るのに時間をかけすぎてしまったために存在していた座標を見失うと言う結果になってしまったのです。』
そこで俺の登場、どうにかして外につながる座標を見つけようと方々にドローンを放ち空間の綻びを見つけようとしていた所に、時空の裂け目が現れそこからポットに入っていた俺が現れたそうだ。
『急いで回収し、蘇生措置を行うと同時に見つけた綻びにアンカーを撃ちこんで出口への座標を見つけることに成功したのです。そして同時に箱舟プログラムに従い貴方への本艦を委譲する準備を始めまた。』
まあ、つまりは出口と知的生命体である俺を同時に発見したということだ。それに伴い今俺はこの船のキャプテンとして登録られている。
つまり俺はこのトンデモ船を労ぜずに手に入れたと、いや苦労はしているかな?いきなりわけわからんところで目が覚めて記憶を失いこの過酷な世界に放り出されたのだから、まあ最低限の環境は整ったということなのだろう、これは日本文化にある転生特典と言う物なのだろうか?うん!そう思うことで納得しよう。
『着きました。』
車から降り案内さた場所は、艦橋のような場所だ、広々とした空間には本来十数人の人間が座る椅子があり高くなっている場所には古風な舵輪と椅子が用意されていた。
『ここが第一艦橋、この船の中心です。』
正面に見えるのは上下が波打つ異常な空間、まるで水面と水面の間にいるような感じだ。そしてその先に見える水平線?女王毛が合わさった場所には日の出が出ているような光が見える。
俺は興奮している。初めて見る光景を前に俺の胸は躍っている。
「俺は、何をすればいいんだ。」
『先ずは、あの舵輪を手に取ってください。』
一歩一歩と足を進め、椅子がある場所まで行くとそこにはコートと藍色と赤のコートが掛けられている。
『それは、前任の艦長の物です。』
「、、、、そうか。」
手に取るとその重さが伝わってくる。これを着ていた人はいったい最後はどんな気持ちだったのだろうか、ハッキリとした人が存在していた証に俺は静かに目を瞑る。
「使わせてもらいます!」
コートを羽織り、一緒に置いてあったベルトを巻く、そして改めて正面へと進み舵輪へ手をかける。
『承認しました。メインシステム起動、機関を始動します。』
力強い駆動音が鳴り響く、船全体が産声の歓喜に震える様に存在感が視していく。
舵輪を通して俺に流れてくるのは記憶だ、はるか先からに見えるはこの船が飛び立った星なのだろう、それが、文明の軌跡をが流れ込んでくる。故郷を離れ無限の彼方へと続く宇宙へと旅立つ光景が高速で流れ込んできたのだ。
それが、幻なのか俺のも妄想なのかそれともこの船の意思なのか、今俺自身がその答えを持っては居ない、だがその思いは確かに受け取った。
『最後に、この船の名前を付けてください。』
「、、、前は何て名前だったんだ?。」
『アルバトリオン、この船の元となった船の名前です。』
「分かった、この船は今日からアルバトリオン、そしてお前は、アルだ!」
『アル。私の名称ですか?』
「そうさ、今日からお前はアル、そして俺は、、、、エイジだ!」
『はいキャプテンエイジ。』
前を向くこれからの旅に、まだ見ぬ世界と未知の景色と風景を、そこにある無限の世界を!
「アルバトリオン、発進!!」




