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最終話

 朝目を覚ますと、スマホに一通のメッセージが来ていた。

 差出人は麗奈で、『今日は楽しみですね!』という言葉と可愛らしいスタンプが送られてきた。

 今日は文化祭当日である。


 「ふぉはよう」


 顔を洗おうと洗面所に向かうと、彩華が歯を磨きながら挨拶をしてきた。


 「ちゃんと濯いでから喋れ」


 そう言って彩華をどかし、顔を洗う。

 洗い終えたのを見て、彩華も口を濯ぐ。


 「さっさと制服に着替えた方がいいよ。今日は朝からお客さんが居るから」


 「お客さん?」


 「お兄ちゃん!」


 疑問に思ったその時、洗面所に小春ちゃんが突撃してきた。


 「小春ちゃん!?なんでここに?」


 「彩華ちゃんに文化祭に招待されたのだよ」


 疑問の答えをを言いながら、奏多も顔を出す。


 「学校はどうした?」


 「今日はたまたま振替休日でね。暇だし行こうかって話になった」


 そういう事かと納得し、俺達はリビングに向かう。


 「朝からごめんね。絢士郎君」


 「桜さんも来てたんですね」


 リビングには桜さんと親父が向かい合って座っている。

 何と言うか、親父を見る桜さんから黒いオーラが出ている気がする。

 親父も顔を伏せているし……


 「やっぱり、あの二人何かあったのか?」


 「……さあ?」


 彩華に小声で聞くも、答えは誰にも分からない。


 朝食を終えて俺と彩華は一足先に家を出る。

 しばらく歩いていると、駅の改札前に見覚えのある人が視界に入る。

 俺達には気づいていないようで、大きなあくびをしている。

 その時、俺と目が合った。


 「お、おはようございます」


 あくびを見られた麗奈は、恥ずかしそうにしながら駆け寄ってきた。


 「そんなに恥ずかしがる事じゃないでしょ。二人は、こ・い・び・となんだから」


 「も、もー!彩華ちゃん!」


 「あっはは!ほんと麗奈は面白いなー!」


 いつの間にか下の名前で呼び合うほどに仲良くなっている。

 彼女と妹の仲がいいというのは喜ばしいことなんだが、少し複雑である。


 「ちょっと、朝から駅前でいちゃつかないでよ」


 彩華と麗奈がじゃれ合っていると、みゆうも改札前に現れる。


 「あれ?花野井って最寄りの駅違かったくない?」


 「……別に、たまたま一駅歩いただけだし」


 彩華の指摘に、みゆうは少し照れながら答える。

 それを彩華は見逃さず、表情をニヤつかせる。


 「全く〜健気だね~」


 「は!?意味わかんないんだけど!」


 「いいよ言わなくても分かるから~」


 「は?喧嘩なら買うけど?」


 「ふ、二人とも、駅前ですし、喧嘩は─」

 

 駅の前で、3人の少女が楽しげに笑い合う。

 その笑顔を見て、俺は思うのだ。


 「ほら、早く行きますよ……お兄ちゃん」

 「早く行くよ、お兄ちゃん」

 「ぼさっとするなよ、兄貴」


 この3人の義妹との生活はまだまだ続くのだと。

 そして、そんな生活は悪くないと。

この話をもって、作品の最終回とさせていただきます。

ここまで読んでくださった方には感謝しかありません。

本当にありがとうこざいました!

何となくで始めた執筆でしたが、こんなにもたくさんの方に読んでいただけるとは思っておらず、驚きました。

初めての長期執筆で慣れない事もありましたが、最後まで書けて良かったです。

反省点も多く、一番大きな点はキャラの設定を重くしたせいで、ラブコメと言いながらその要素が少なすぎた事です!

これは猛省しております。

執筆活動自体は、とても楽しくやらせていただいたので、また次も書きたいと思っております。

次はもっとラブコメらしいラブコメを執筆したいですね。

その時はぜひまた読んでくださると嬉しいです!


改めまして、最後まで読んでいただきありがとうございました!

何か質問などがあれば、感想などに書いていただけるとお答えできる事はお答えします。

近いうちに新しい作品も書くと思いますので、また見てください!

本当にありがとうございました!

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