二章 鏡面逃避-キャラ
☆ヨハン・ライヒハート
村一番の処刑人。マシューが育てた処刑人の中で最高傑作。
58歳。身長185センチ。
黒い上着に白いシャツ、白い手袋に黒い蝶ネクタイという、ある種伝統的な死刑執行人の服装を着る。
ぶっきらぼうな喋り方。機械のように規則正しく処刑を執行する。明らかに良くないことでも、任務外ならばやらないというような融通の効かなさがある。刃物全般を手足のように動かすが、主武器は妙に丸い大剣。
ティテュバ、サラ・グッド、サラ・オズボーンの3人を処刑し、今回の魔女狩りの幕を開けた人物。
魔女認定者たちが本格的に反逆した時には、契約により擬似的な不死となったイザボー・シェイネによって足止めを受けるが、延々と拷問して死を選ばせた。
☆フランツ・シュミット
プロの処刑人、自らを社会秩序の回復者と称している。
スーツの上に白衣を纏っている。41歳。身長170センチ。
丁寧な口調で、性格もどちらかというと弱気。
特に強い4人の処刑人の中で最も紳士的な人物。
しかし、犯罪者は犯した罪の重さに等しい方法で刑は与えられるべきで、その刑はどのようなものが適当か、罪に等しい苦しみが与えられるのかをかけて研究している。
この國ならではの思考を持っていることで、穏やかなサイコパスと化している。
スナイパーライフルを武器にし、罪が軽ければ脳天を撃ち、重ければ手足を延々と貫き続ける。
魔女狩りの開始と同時に、魔女認定を受けたシャルルを狙撃しようとした。魔女狩りの最中も、高所に陣取り多くの魔女を殺害。付近が嵐に包まれた時には、元凶であるアグネス・サンプソンと悪魔を撃った。嵐によって被害を出したとして、しばらく痛めつけてからの処刑を。
☆ピエール・ド・ランクル
処刑人。合法ショタ。21歳。身長154センチ。
ヨハンのように規則正しい処刑はせず、フランツのように秩序のための処刑もしない。ただ、快楽のために処刑する。
薬品を塗った鎖を操って戦う。釘なども弾いて飛ばす。
過剰なほど装飾品を身に着けた、軍服のような格好。
女性専門の処刑人。端的に言ってクズ。
この國に生まれ、そのような教育を受けた影響があるとしても、処刑人でなければ快楽殺人鬼になっていたと思われる。
シャルルとも、他2人とも比べ物にならない程に、ひたすらにクズである。
すべての処刑人が招集されて、魔女裁判が開かれた際には、休暇中のシャルルを呼び出しに来た人物。
魔女狩り開始後には、真っ先にシャルルを標的に定めていたが、簡単に言いくるめられて他の獲物を探し始めた。
成果は1人だけであり、ずば抜けたクズでありながら他の3人と比べてかなり無能。快楽のために殺しているので、やはり仕事に関しても真剣味に欠ける。
☆アルバート・フィッシュ
村でも有数の屋敷の主人。67歳。173センチ。
年齢よりも遥かに若々しく、パッと見20代。
普段から手甲など軽装の鎧に黒いマントを羽織った紳士。
幼い頃から知っているシャルル相手でもオロオロするくらいに臆病で、とんでもなく気弱な紳士。
トマトスープなどを好んで飲む。
魔女認定を受けたシャルルを匿って、数日泊めていた。
――ネームドモブ――
魔女裁判被害者
★アリス・キテラ
本来、魔女組合のリーダーになるはずだった人。黒魔術。
アビゲイルに乗っ取られた後も魔女認定者達を率い、処刑人協会に抵抗した。会長マシューの近くまで迫るも、催眠に対応できずに逃走。シャルルと激突し殺された。
最後まで抵抗はやめなかったが、シャルルが苦しんでいることを察して、その行為を……存在のすべてを許す。
★ペトロニーラ・ディ・ミーズ
アリスのメイドで、右腕。主同様黒魔術。
彼女に付き従って会長の近くまで迫るも逃走。
やはりシャルルに殺された。
★マリ・ダスピルクエット
空を飛ぶ。バフォメットを召喚する。
ピエール・ド・ランクルと激突した魔女認定者。
毒に全身を犯され、苦しんでいたところをシャルルに殺されある意味救われる。
★マンテウッチャ・ディ・フランチェスコ
空を飛べるし、物や人を飛ばすこともできる。
会長マシューの催眠で全滅しかかった時、アリスを含めたまだ無事な面々を後方に飛ばして身代わりになった。
散々自傷させられた後、自殺させられた。
★サラ・グッド
魔女裁判、魔女狩りのきっかけになった人。
★サラ・オズボーン
魔女裁判、魔女狩りのきっかけになった人。
★ティテュバ
魔女裁判、魔女狩りのきっかけになった人。
★マーサ・コーリー
ナイフなどを生み出す力がある。
アリス達と共に逃げ出すも、シャルルに遭遇してすぐに処刑された。
★レベッカ・ナース
本格的な抗争の前に処分され、新聞で死が伝えられた人。
☆ジョージ・ジェイコブ
本格的な抗争の前に処分され、新聞で死が伝えられた人。
☆ジョン・プロクター
本格的な抗争の前に処分され、新聞で死が伝えられた人。
☆サミュエル・パリス
洗脳能力があるが、逆にマシューの催眠によって自殺した。
☆フランシス・デーン
先遣隊として魔女認定者を率いていた牧師。
光る十字架を使って抗うも、シャルルに殺された。
処刑であっても殺人は悪であるのだと、シャルルに突きつけた。
追加の特別指定魔女
★マザー・シプトン
未来予知レベルで占う占い師。
老婆ながら軍師の役割を担う。
先遣隊としてシャルルを翻弄したが、死はむしろ受け入れてすぐに処刑された。処刑であっても殺人は悪であるのだと、シャルルに考えさせるきっかけになった。
☆イザボー・シェイネ
悪魔の力で体を治してもらえるため、擬似的な不死身。
だが、ヨハン・ライヒハートに延々と殺されたことによって死を選び、いつの間にかバラバラになって死んだ。
★アグネス・サンプソン
嵐を生む悪魔を召喚する。
塔の上にいる狙撃手――フランツ・シュミットの妨害として嵐を生み出した。街を荒らしたとして、彼にこっぴどい殺され方をする。
☆ビディ・アーリー
マシューの催眠によって自殺した。




