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under 500 Ⅱ

ゆるぎなく夏

雪。


さっきまで、半袖着てた。


なのに。



僕だけではない。


まわりも動揺している。


当たり前だ。


何枚、服の数が増えたというのか。


一時間にも満たない、短時間で。



「地球、大丈夫か?」


「地球終了の前触れってこと?」


色んな言葉が飛び交う。



ほぼ全ての人が、首を曲げて空を見る。


ため息も、空を飛ぶ。


みんな諦めモードで、時は過ぎた。





突然、明るさがやって来た。


暖かさがやって来た。


のっそり、そして堂々と。


夏は『ちょっとトイレに行ってました』みたいなテンションで、戻ってきた。


今は、ゆるぎなく夏だ。

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