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エピローグ

 とある教会で開かれた結婚式、教会には二人の男女を祝福するために集まった人々で騒がしく、花嫁と花婿の入場を待つ。


 やがて、本日の花婿が入場する。


 扉を開け、一番最初に花婿が目にしたのは自分にとってこの世界で誰よりも好きで、誰よりも綺麗で、誰よりも一緒にいたい人の姿だった。


 純白のウェディングドレスに身を包んだ彼女の姿に花婿は見惚れ、一瞬言葉を失うが、すぐに彼女に向かってほほ笑みかけ、ゆっくりと歩み寄る。


「綺麗だぞ、美月……」

「……ありがとう、和人君」


 二人は嬉しそうにはにかみ、新郎新婦の入場に会場はよりいっそう騒がしくなる。


「美月ちゃんのことたのんだよーー」


 と美月の父。


「これでお前も一人前の男だな」


 は和人の父。


「和人くんと美月ちゃんもこれで結婚か、なんかやっとって感じだね」


 洋介が子供のように無邪気な笑顔を浮かべるとその横に立つミディアムヘアーの女性が赤面しながらうつむき、洋介の袖に触れる。


「……その、洋介くん、私達も……来週はここで……」

「!? うっ、うん、そうだね、大丈夫、忘れてないから……」


 嬉しそうに二人を祝福する人達の中で一人重い顔をしている女性、美月の母、狩羽が呟く。


「二人の間に生まれるのは災厄種、キラー教会がどうでるか……」


 だがその横にいた和人の母は陽気な声を上げる。


「何言ってるの、あの二人なら大丈夫だって、なんてったってあたし達四人全員でも止められなかったんだから、そうでしょ?」


 その言葉を聞くと狩羽は毒気を抜かれたように口元を緩ませ「それもそうね」と応えた。


 やがて神父が二人の誓いの口付けをするよう指示する。


 二人は嬉しそうにほほ笑みながらお互いの顔を見合う。


「……美月……」

「……和人君……」


 美月は和人に近寄り唇を近づける。


「大好き」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 人気があったら本格投稿したいです。

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