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好きになっちゃう!

 美咲は月人に家まで送ってももらい、お礼を言って家に入る、お風呂に入って血を洗い流すと寝巻きに着替え、ベッドの上に突っ伏す。


「ふぅ、疲れたぁーー」


 長い沈黙のあとに結衣の言った言葉が再び脳裏をよぎり叫ぶ。


「違うもん、絶対絶対ちがうもん」


 そう言いつつも思い出すのはさきほどまで自分が体を預けていた月人の大きく、温かい背中。


「あ、あれはただ毛が気持ちいいだけで、そうだ、夜王くんは防寒具っていうかヌイグルミっていうか、でも……」


 結衣の攻撃から自分を守るために血を流し、結衣を傷つけたくないと血を流し、全ての者を守り抜くと宣言し戦う月人の姿を思い出す。


 ダメだ、やはりカッコ良過ぎる、周りの人達からの罵声に耐えながら人々や両親、そして自分の友人を救うために命を張って戦ってくれた最強の戦士に美咲は赤面し枕を強く抱きしめ涙声で言う。


「ちがうもん、あたしは、モンスターなんか好きにならないもん、夜王くんはただの目標で……うわっ!」


 美咲がベッドの上で悶えているとそのままごろんとベッドから転げ落ちる、そのせいで床に思い切り強く打ってしまった後頭部の痛みに耐えながら枕で顔を覆い呟いた。


「……月人くん……」

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