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これは龍球と呼ばれる惑星の物語。
未だ科学という体系では捉えることができない浮龍力という力によって、大地までもが空中を漂っている世界。
人間が装備なしで空を飛ぶことができる。それは夢のようなことばかりではなかった。国境はあやふやになり、空を駆ける海賊たちが幅を効かせるようになった。そのような人間たちを人々はこう呼んでいる。
空中海賊、略して、空賊、と。
幾多の巨大な戦争を乗り越えて、世の中は空賊と強力な国家による表面的な平穏がもたらされている時代となった。
これは多くの希望と絶望が混在する不確定な世界での、一人の青年の物語である。