超ショートコメディ 香助、クロマグロを使いこなす
~登場人物紹介~
瀬川 歩:高校一年生。将棋が好き
土橋 香助:高校一年生。元不良。喧嘩っ早い
桜井 桂:高校一年生。キザなイケメン
葉月 珠姫:高校二年生。歩の幼馴染。容姿端麗な生徒会長
中村 銀子:高校一年生。歩が好き。内気な女の子
将棋探究部という、将棋について探究するという一風変わった部活に所属している。
※本エピソードは高校時代の話です。
高校の教室にて
珠姫「香助、あんたまた他校の生徒と喧嘩したらしいわね」
香助「うるさい、ほっとけよ!」
珠姫「よくないわよ。生徒会長として見過ごせないわ。ほら、謝りに行きましょう。私も一緒に行ってあげるから」
香助「部長……」
桂「俺もついて行こう、香助が暴れた時に止める奴が必要だろう」
香助「桂……」
銀子「私もついていく。女が一人じゃ向こうに圧迫感を与えるから」
香助「銀子……」
歩「僕も付いて行くよ。帰りにコンビニ寄っていい? ジャンプ買いたいんだ」
香助「歩……お前はいらねえよ……。暇つぶしじゃねえか」
クラスメイト一同「俺も、俺達も連れて行ってくれ! お前の力になりたいんだ!」
香助「皆、ありがとう! よっしゃあ、全員で他校に乗り込むぞ!」
クラスメイト一同「うおおおおおおおぉぉ!!!」
謝りに行った他校にて
他校の生徒「大変だ! 香助のやつ、学校中の生徒を率いて攻めてきやがった! 野郎ども応戦するぞ!」
他校の生徒一同「戦争だああああああああ! 武器を取れえぇぇ!」
歩「香助、向こうの人めちゃめちゃ武器持ってきてるけど……」
香助「汚えやつらめ! 人が謝りにわざわざ来てやがったのに喧嘩を吹っかけやがるのか! 桂、いつものように万が一に備えて武器は持ってきたか」
桂「ああ……任せろ。ーーこれを使え!」
香助「これは……今朝築地で水揚げされた鮮度抜群のピチピチのクロマグロじゃねえか!」
歩「えっ、桂どうやって手に入れたの!?」
銀子「よくカバンの中に入ったわね……」
珠姫「というかあんたは何があると思ったのよ」
香助「ありがとうよ! 桂! このクロマグロを振り回して戦えということだな! 行くぞ、野郎ども!」
クラスメイト一同「おう!」
香助「どりゃああああああああ!」
桂「いや、俺はマグロでも食って和解しないか、という意図だったんだが」
銀子「わかりづらいわね……」
歩「どうやら和解はもう無理そうだね。香助なんて、クロマグロをもはや武器として使いこなして『クロマグロ一刀流奥義……流水暗黒鮪烈斬!』とか放ってるもん。もはやクロマグロが恐怖の対象になっているよ」
桂「本当だ……、あいつマグロを扱う能力に長けていたようだな」
珠姫「そんなことを言ってる場合か!」
銀子「まぁ……もう帰ろうか」
歩「そうだね」
桂「ああ、ここはあいつとクラスメイトに任せて大丈夫だろう」
銀子「パフェ行こうよ、パフェ」
桂「おう、いいな」
香助「ちょっと待てよ、お前ら! 俺も行くぜ!」
歩「いいね、いいね。香助も行っちゃう? マグロかついで行っちゃう??」
香助「あたぼうよ! このクロマグロをスプーン代わりに使って豪快にパフェ食ってやるぜ!」
桂「お前のクロマグロのスキルレベルやばいな……」
その後、歩、桂、香助、銀子はパフェに行き、クラスメイトは気づかずに他校と戦い続けたという……
珠姫「何故こうなった……」
明日11月17日からは新エピソード「鳥籠事件」が始まります。
登場人物は歩でも桂でもなく、未だ登場したことがない将棋探究部の部員です。
その他の部員は申し訳ないのですが、登場しません。
また、本物語には珍しく純度100%のシリアス小説になり、
本格推理的な要素を強めた作品です。
これまでと異なるテイストでお楽しみください。




