超ショートコメディ 「クラス対抗球技大会 -もはやイグアナが戦ってね?編-」
※本エピソードは「超ショートコメディ 「バスケの試合か……、星でもコートに落とすか」」の続編です。未読の方はぜひ先にご覧ください。
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【登場人物紹介】
瀬川 歩:高校一年生。将棋が好き
桜井 桂:高校一年生。キザなイケメン。歩と同じクラス
土橋 香助:高校一年生。元不良。喧嘩っ早い
葉月 珠姫:高校二年生。歩の幼馴染。容姿端麗な生徒会長
飛鳥 翔子:高校一年生。名探偵。歩と同じクラス
【前回のあらすじ】
高校のクラス対抗球技大会が1週間後に迫るなか、
歩と桂と香助はバスケにエントリーし、開催までチームで練習を重ねた。
同じチームである生物の田中はイグアナを操って試合を混乱させる練習、
天文部の木村は体育館に星を落とし試合を中断させる練習、
歴史研究会の鈴木は自陣のゴール下で敵を驚かせるために居合の構えを練習。
果たして、試合の行方は……
珠姫「ふうー、ようやく女子の球技大会が終わったわ。
私はソフトボールに出て1回戦負け。
暇だから、歩達の試合を見に体育館に来ちゃった。
どうなったのかしら。
あ、翔子! 試合はどう? 歩達は勝ってる?」
翔子「ああ……、あいつらはいま準決勝の真っ最中だ。既に3回勝っている」
珠姫「準決勝!? すごいわね。……ちなみにどんな試合だったの?」
翔子「1回戦は田中君のイグアナが冴え渡った。
田中君は試合が始まると同時にイグアナを5体コートに解き放った。
イグアナがコート中を徘徊したため、
敵チームはイグアナを踏まないように気を遣い、
もはや試合どころではなかったさ」
珠姫「なんという阿鼻叫喚の光景……」
翔子「おまけに田中君のイグアナはよく調教されていた。
ドリブル、パス、シュートの精度が高く、
各ポジションごとの役割を完全に果たしていた。
驚くことに、歩達のチームの60点のうち、58点はイグアナが決めた……」
珠姫「もはやイグアナが試合をしてる!?!? 歩達は何をしてたの?」
翔子「やつらはイグアナの活躍を見て安心し、コートの外で3DSで遊んでいた。
せめてものバスケ気分を味わおうと、バスケのゲームをしていた」
珠姫「バスケしろよ……。先生や審判は? よくイグアナを体育館に連れてこれたわね……」
翔子「審判陣は事前に桂に買収されていた。
相手チームは当然抗議したが審判は『ぎりぎりセーフです』の一点張りだった」
珠姫「何がアウトになるのよ……。その審判クビにしろよ」
翔子「こうして、1回戦は歩達が勝った。
試合後はイグアナによるファイヤーダンスが行われ、
パフォーマンスや会場の盛り上がりも最高だった」
珠姫「何してるのあいつらは……。
2回戦は……、2回戦はどんな試合だったの?
恐ろしいけど一応聞いて置くわ」
翔子「2回戦は……」
(次話に続く)
久々の更新がこんなショートコメディですみません笑
まさかのこの後数話続きます。
ぜひ、力を抜いてお読みください。