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魔法のお庭物語ーまじまじー  作者: 朝乃 ことり
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神社の主神呼んでみた

「月守神社の主神なら桜木の封印なんて朝飯前だぜ

そんな知り合いいるんならさっさと呼んで封じてもらおうぜ」

「主神てゆうか主神の知り合いと知り合いくらいなんだけど?」

 あからさまに青太坊君は嫌そうな顔をした

「もしかして神狐の弥勒童か?」

「うん」

「うわっ何であんな性悪スケベ狐と知り合いなんだよ?」

「なに?知り合い?仲悪いの」

「俺のことはいいんだよ あんたはどこであったんだ?」

「この前まで庭によく来てた 何かお礼に化けねずみとか袴くれた」

「きいた感じ 主神にも貸しを作ってそうだな

じゃあ今すぐ文を書け 困っているので主神の力をかりたいとな

飛脚は俺がやってやる」

言われた通り手紙を書いて渡すと青太坊君は中に石を入れて手紙を丸めて、月守神社のある方角へ思いっきり投げた。飛脚の話はなんだったのか。

「あれ 届くの?」

「まあ見てろ 狐がすぐ来るさ」

すると砂煙と共に弥勒童が現れた。

「手紙 受け取りましたぞ主殿

我が主の力をかりたいとのことですが 何かお困りですかな?」

「ホントにすぐ来た」

「ほらな 神狐は基本暇なんだよ」

青太坊君を見ると弥勒童はあからさまに不機嫌になった。

「なぜ この地に薄汚い天狗がいるのか?

せっかく清浄に保たれているまじが穢れますぞ」

「穢れねーよ!くそ狐!仮にも俺は山神の化身だぞ」

「ほう その山は今どうなっているのかな」

「ぐっ 高速道路」

ぼそっと答えると青太坊君は急に元気がなくなった。

「で 主殿 我が主は力をかすにやぶさかではないですぞ

困りごととは何でしょう」


桜木のことを弥勒童に話した。

「なるほど 我が主にとっては造作もないこと

こちらにお任せくだされ

しかし 桜木を切ってしまおうなど 天狗は野蛮この上ないな」

「うるせーよ 静を助けるためだろ」

「静?」

「あ 私の名前です」

「主殿 あまりむやみに真名を名乗られるのは危険ですぞ」

「え?どうして?」

「巻き込まれなくていい物騒ごとに巻き込まれる可能性が増えます

気をつけた方が良い」

少し怖い顔で言われたので敬語で返事をした

「?わかりました」

「では神棚を作り 我が主をこの地に呼びましょう

では捧げものをいただけるか」

「捧げもの?何がいいんだろ?」

「天狗の霊薬…はさっき使ったしな」

「では 主殿をささげましょう」

「え?生贄ってこと?無理なんだけど」

「ああ 現世の器に使うのか それでいいんじゃね?」

「どうゆうこと?」

「まあ 静はここに立ってりゃいいよ

すぐ終わるだろ」

 弥勒童は手際よく神棚を作った。

弥勒童が主を呼ぶと何故か私は意識をなくした。後で聞いた話では

私の体をかりた主神が桜木を封印して、そのあとすぐに帰ってくれたらしい。

私が意識を戻すと、弥勒童と青太坊くんも帰っていき、桜の精事件は一応解決した。

最近オカルト系なことになれてきてしまった。

本当に最近のコスプレって凝っているんだなと思い、その日はゆっくり寝た。

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