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青空の下で青春を  作者: 中村竜野
1章 1年生編
8/16

昔の記憶

 俺は夢を見ていた。


 「・・ちゃん、一緒に遊ぼ?」

 「良ちゃん、何して遊ぶの?」

 「・・ちゃんと遊びたいしか考えていなかったから何も決めてない」

 「それじゃあ一緒に四つ葉のクローバーを一緒に探さない?」

 「四つ葉のクローバー?」

 「うん。お母さんが四つ葉のクローバーを見つけて持っていると良いことがあるっていってた」

 「それじゃあ神社の裏手にあるお花畑に行こう」

 「うん」

 

 俺はこの光景を見ながら考えていた。


 (この夢は、俺の昔の記憶なのか?でも、出てきたとしても、何で夢に出てきたんだろうな)


 そう考えていると、2人は神社の方に走って行ってしまった。

 俺は、この夢が昔の記憶の1部かもしれないと思ったのですぐに追いかけた。

 夢の中なので、走ってもつけれることはなく、相手も子供なのですぐに追いついた。


 「良ちゃん、待ってよ~」

 「・・ちゃん遅いよ。早く見つけないと先に取られちゃうよ」

 「う、うん。そうだけど、良ちゃん、少し歩こうよ~」

 「ごめんね、・・ちゃん。神社まで歩いて行こうね」

 「ありがとね」


 そんな2人の会話を聞きながら夢の事について考え出した。


 (良ちゃんと言われているのは俺なのか?あと、もう1人の女の子は誰なんだ?)

 

 そう考えていると、


 「・・ちゃん、神社に着いたね。早く裏手に回って、取りに行こうね」

 「うん。頑張って見つけようね」


 2人は神社の裏手に入って行った。

 そのときの神社は俺の知っている神社よりとても綺麗だった。

 

 (昔の神社はこんなに綺麗だったのか。いやいや、そんなことより早く追わないと)


 そう思いすぐに、2人を追いかけに行った。

 神社の裏手に少しだけだが、道が出来ていた。

 その道を少し通ると、綺麗なお花畑が見えてきた。

 色々なお花が咲いていた。

 

 (何だよここ。神社のそばにこんなところがあったのかよ)


 そう思っていたら、


 「良ちゃん、見つかった?」

 「う~ん、こっちも見つかんない」

 「そういえば、お母さんもそう簡単に見つけられるものじゃないって、言ってたな~」

 「違うところ探しに行こ。そして、・・ちゃんのために絶対に見つけるんだ!!」

 「ありがとう。それじゃあ、あそこが良いんじゃないかな?」

 「うん。あそこなら、絶対あるよ」


 2人が次に決めた場所は、クローバがたくさん咲いている場所だった。

 

 (確かにこんなにたくさんあんのなら見つかるだろ)


 そう思いながら2人のことを見ていると、子供の頃の俺が、


 「あったよ!!2つもあった!!」

 「ほんとにあった。やったー」

 「・・ちゃんに1つあげるね」

 「ありがとう、大事にするね」

 「この四つ葉のクローバがある限り僕たち友達だよね?」

 「うん、どんなに離れていてもこの四つ葉のクローバーがある限り忘れないよ」

 

 2人はクローバーを大切に持って家に俺の帰った。

 そしたら、車が止まっていた。


 「すみません、娘が大変お世話になりました」

 「いえいえ、こちらこそ。・・ちゃんが遊びに来なくなると、とても寂しくなりますよ」

 

 そんな会話を聞いていた2人は、


 「え?嘘。今日じゃないんじゃないの?」

 「お父さんが急な仕事で速くなったみたい」

 「そんなことって」

 「・・、早く乗りなさい。もう行かなくちゃならないの」

 「良ちゃん、ここでお別れね。最後に遊べて楽しかったよ」

 「うん」

 「最後に大事な物を手に入れられて嬉しかったよ」

 「こちらこそありがとう。・・ちゃんと居られて本当に楽しかった」

 「それじゃあ、またね」

 「うん、またどこかで」


 そのあと子供の頃の俺は、自分の部屋で泣き続けていた。

 

 「えーん、うぇーん」


 1時間ほど泣き続けていたのだろうか。

 いきなり、立ち上がりタンスの中から小さなポーチを取り出した。

 

 「・・ちゃんと見つけたクローバーをここに閉まっておこう。そして忘れないようにしなきゃ」

 

 その言葉を聞いた瞬間、いきなり夢から覚めた。

 汗とかたくさん出ていたが、そんなのお構いなしに布団から出た。

 そして、タンスを開き、ポーチを探した。


 (あった!!)


 ポーチを見つけ急いで、中を見てみた。

 そこにはクローバーが、夢に出てきた時と、あまり変わらず残っていた。



(こんなに大事なこと、何で思い出せなかったんだ。何かクローバー以外手掛かりは・・・。あ、神社に行けばなんかわかんのかもしれない)


そのように思い、すぐに身支度をして神社に向かうのだった。

 今回も読んでいただきありがとうございました。次回も頑張って書きますのでよろしくお願いします。

 誤字脱字がありましたら感想欄に書いてください。あと、出来れば評価もして欲しいです。

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