みんなと休日
今日は、みんなが遊びに来る日だ。
何で来るのかって?俺が知りたいな。
テストの時に、すみれたちが勉強教える代わりに、俺の家に行かせろと言ってきたのだ。
(何で俺の家なんだ?拓也の家の方が、ゲーム機とかいっぱいあんのにな)
そう思いながらも出してあった、勉強道具などをしまっていた。
確かにすみれと雫のおかげで、俺は50位以内に入ることが出来たのだ。
エリカや拓也も成績が格段と、よくなっていた。
『大丈夫と言ったけど本当にだいじょうぶだったか?』と少し心配しながら聞いたら、2人は俺に点数表を見せてくれたが2人とも10位以内入っていた。
(天才とはあの2人のことをゆうのかも知れねーな)
そんなことを考えていながら、自分の部屋の時計を見ていた。
みんなが来るのは、午前の10時だった。
今は、9時30分だからあと30分あるわけだ。
「よし。邪魔なものはどかしたな」
俺の部屋は元々あんまりものがないので、綺麗だったがテストが合ったおかげで、ずいぶん出して教科書やら筆記用具が混雑していたが、全て棚とかに閉まったおかげで、ずいぶん広さに余裕が出来た。
まだ時間があるし、どうしようか迷っていると、いきなり『ピンポーン』とインターホンが鳴った。
「ったく。誰だよ、お袋がいれば楽なのになぁ」
今日は本当はお袋がいるはずだったのだが、急に仕事が入ってしまい、今は家にいない。
「はい?どちら様ですか?」
「よぉ、良太来たぞ」
そこにいたのは拓也だった。
「まだ10時になっていねーぞ。あと、他の奴らはどうしたんだ?」
「みんな良太の家の前で集合ってなっていたんだよ。でも、俺は一刻も早く良太に会いたくて来ちまったんだよ」
「きもいことゆうんじゃねぇ。まぁ、しょうがねぇから入れ」
「サンキュウ、助かったぜ」
そんな会話をしながら、俺は拓也を家の中に入れてあげた。
俺の部屋まで来ると、なにやら拓也のでかいバックをあさりだした。
「お前、そんなでかいバックの中に、何入れてきたんだよ」
「みんな来てから見せるよ」
そんな会話をしながらインターホンから『ピンポーン』となった。
『みんな速いな』と思いながら、急いで自分の部屋から出て、玄関に向かった。
「よぉ、今日はずいぶん早いな」
「良太、おはよう。拓也君はどうしたの?」
「良太君、おはようございます。予定よりも早く来てしまいすみませんでした」
「良太君、おやよう。中に入ってもいいかい?」
俺は一瞬黙り込んでしまった。
俺はみんなの私服を見たことがなかった。
エリカは、白のワンピースを、すみれは、茶色のカーディガンにセーターを、雫は、黒のジャケットとジーパンを着てきました。
普段とは違う可愛さがあったので、俺はそれを見た瞬間少しドキッとしてしまいましたが、そんなことは悟られるように、話を続けた。
「あ、あぁ、入ってくれ。拓也はもう来てるぞ」
少し視線を逸らしながら部屋に案内をした。
「エリカさんとすみれ先輩と雫先輩、おはようございます。よく似合っていますよ。その服」
「ありがとうね。良太君は照れて何もいってくれなかったに拓也君は素直ね」
「う、うるせぇ。それよりも何やんだよ。俺んち何もねーぞ」
「大丈夫だ、良太。俺がゲームを持ってきたからさ」
「何だよ、そのゲームって」
「人生ゲームさ」
「ここにいるみんなでやんのかよ。確かに盛り上がりそうだけど・・・」
「やってみたいなー。私、人生ゲームってやったことないから」
「私も良いと思います」
「私も賛成だ」
「しょうがねぇな」
「それじゃあ、ルールを教えると・・・」
拓也がやったことのないエリカに分かるように丁寧に教えてくれた。
まず、1~6まで出るルーレットを回し、出た目だけ進む。
マスに止まると色々なことが起こる。
お金が減る、増える、職業選択、プレイヤーに攻撃など他にもあるが色々なことが起こる。
それで、最後ゴールした人の中で一番多くお金を持っていた人の勝ちになるということだ。
拓也がそのルールの話をした後実際みんなでやってみた。
「わ、私のお金が減っていきます」
「し、雫先輩?俺にやったって意味ないですよ。他のひとにやってくださいよ!!」
「拓也君が一番お金持っているじゃない。それ」
「あぁ~。がく」
「何でさっきからマイナスのマスに止まるの?また減ってく~」
「何でみんなそんな楽しそうなんだ!?」
そんなこんなで、みんなが人生ゲームガ終わる頃は3時ぐらいに経っていた。
「おい、もう3時だぞ。どうすんだ?」
「拓也、楓さんはどうしたんだ?」
「急な仕事で今はいない」
「それじゃあ、どっか食べに行くか?」
「いや、私が作るよ」
「え?エリカって料理できんのか?」
「失礼ね、そんぐらいできるわよ」
「わ、私も手伝います」
「私も手伝おう」
「先輩、ありがとうございます。良太キッチン借りるわよ」
そう言い台所まで行ってしまった。
「うお~!!俺は夢にまで見た女の子の料理が食べられるのか」
「そんなに嬉しいか?」
「良太。お前、何も分かっていないな。ここで説教してやる!!」
そんなことを言ってしまったおかげで1時間ほど女の子についての講義が始まった。
拓也の講義を終わらせたのは、すみれだった。
「ご、ご飯できたから来て下さい」
「は~い。すみれさん!」
「お前、疲れないのかよ」
疲れた足取りで台所に入った。
「え?何これ?」
「私たちが作ったのよ。まぁ、勝手に食材使ったのは、許して」
そこに並んでたのは和食だった
ご飯、味噌汁、鮎の塩焼き、漬物、おはぎなどたくさんの和食料理が並んでいた。
「エリカって和食作れんだな」
「えぇ。私のママが日本が大好きでね、よく日本の料理を作ってくれたの。まぁ、ここまで作れたのは先輩たちのお陰だけどね」
「い、いえいえ。わ、私はあまりお手伝いできないほど完璧でしたよ
「確かに手際がよかったもんね」
「ありがとうございます、先輩。ご飯が冷めないうちに食べましょう」
俺はエリカの料理を食べてみた。
みんなで食べるご飯はとてもおいしかった。
俺たちは食べた後はみんなで食器などをしていたらいつも何か6時になっていた。
「わ、私もう帰りますね。ありがとうございました」
「私も帰るね。今日は楽しかったよ」
「俺も用事があるから帰るわ。じゃーな」
次々にみんな帰って行った。
しかし、
「エリカ、お前も帰った方がいいんじゃないか?」
「うん。ちょっと今日のこと思い出していて」
「今日は騒がしかったな」
「うん」
「どうしたよ。なんかあったか」
「私、写真部に入ってよかったと思っているの。こんなに楽しいことがあるから」
「何だよまるで、部活に入るまで楽しくなかったような口ぶりだな」
「・・・だよ」
「え?」
「なんでもなーい、それじゃあ私帰る。じゃあね」
「あ、あぁ。気おつけてな」
そのままエリカは走っていった。
(エリカは何で悲しそうな顔をしていたんだ?)
このときの俺は気づくことができなかった。
エリカのことに。
最後は意味深なことで終わってしまいましたが、内容はどうでしたか?よく出来といたら嬉しいです。『青空の下で青春を』を読んでいただきありがとうございました。
誤字脱字ございましたら、感想にて受け付けます。
アクセス数300超えることができました。まだまだ、連載していくのでお願いします。
明日から2日に一度か短編みたいになってしまうかもしれません。それでも読んでいただけたら幸いです。