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青空の下で青春を  作者: 中村竜野
1章 1年生編
6/16

テストに向けて猛勉強

巫女事件が終わってもう5月になり、みんなも学校に慣れ始めてきたある水曜日の時、学校に行く途中に拓也が話しかけてきた。

 

 「なぁ、良太は勉強してるか?」

 「俺がしてると思うか?いきなりなんだよ」

 「そうだよな。安心した」

 「どうした?いきなりそんな話をしやがって。いつもの拓也らしくねーぞ」

 「いつもってなんだよ。忘れてるのか?」

 

 拓也が珍しくツッコミをした。

 でも、そんなツッコミが忘れてしまうほど絶望的な話をきりだしてきた。

 

 「良太、来週テストだぞ」

 「え?嘘だろ?」

 「嘘だったらどんなにいいことやら」


 拓也が珍しくがっかりするのを見て本当だとわかった。


 「おいおい、俺勉強どころか授業も聞いてねぇよ」

 「よし、俺より下いてよかった~。」

 「何がよかっただ!!俺ら後ろから数えたほうが速く見つかるぞ」

 「中学の頃と変わんねーじゃん」

 

 確かに、俺は昔から勉強は得意なほうではなかった。

 しかも、荒れてた時期(現在進行形だが)とてつもなく成績が悪かった。

 

 「今からでも勉強やる?」

 「どこでやんだよ」

 「良太の家は?」

 「俺んちはすまねーけど無理だ。お前の家はどうなんだ」

 「俺の方も無理だわ。う~ん、どうすっかな」


 そういいあっていたが、学校に着いてしまったので、この話は一時中断にした。

 今日の授業は、テストが近いだけあって、みんな良く先生の話を聞いていた。

 俺も少しいや相当やばいので、いつもは寝ているはずの勉強をしていたら先生に褒められた。

 そのことでみんなに笑われてしまったことが俺の脳に黒歴史と刻まれる瞬間だったかもしれない。

 そんなこんなで時間は過ぎて放課後となった。

 俺は、急いで家に帰って今日のことは忘れたいと思いすぐに教室から出て行こうとした瞬間、エリカに話しかけられた。


 「良太、少し待って。拓也君から聞いたんだけど勉強やばいんでしょ?」

 「あいつそんなことしゃべりやがったのか。それでなんだ?笑いに来たのなら帰れ!!」

 「そんなんじゃないわよ。一緒に勉強会開いてやらない?」

 「は?お前勉強できんのか?」

 「馬鹿にしないでよ。数学と英語は完璧よ」

 「それ以外はどうなんだ」

 「字が読めないけど、それ以下の貴方に言われたくないわよ!!」

 「なんだと!!失礼な!!」

 「まぁまぁ、落ち着いて。2人とも」


 この騒動を止めてくれたのは拓也だった。

 

 「クラスの連中がお前らの口喧嘩で笑っているんだぞ。静かに話せ」

 「すまねー」

 「拓也君、ごめんなさい」

 「そこで2人に相談だが部室行こうぜ」

 「おい、拓也。俺たちは相当勉強できない組なんだぞ。部室行ってどうすんだ」

 「私は、良太よりできるわよ。私もできない組に混ぜないでよ」

 「なんだと!?」

 「良太落ち着けって。ただ、行くだけじゃなくてすみれ先輩と雫先輩に教わりに行くんだ」

 「すみれと雫にか?」

 「ああ。あの2人はいつも、10位以内に入っている人たちだから頭がいいぞ」

 「確かに雫は教えてくれなそうだが、すみれなら教えてくれそうだな。今から行くか」

 「ちょっと2人で話し込まないでよ。言っとくけど私も行くからね」

 「わかったわかった。おい、拓也も行くぞ」

 「あの2人に教わって頭よくなりてー。そして、あわよくば勉強を教えている最中にすみれ先輩か雫先輩の匂いかぎて~」

 「おい、変態。置いてくぞ」


 そういった話をしながら、俺ら3人は部室へと足を運んだ。

 部室について2人にそのことを話すと、すぐにオッケーを出してくれた。

 条件付で。


 「それじゃあ今度良太君の家に行っていいですか?」

 「いいじゃないか。それでいい点数を取ることが出来るんだぞ」

 「拓也、エリカ、帰るぞ」

 「ちなみにこの青空青春高校には、学期ごとに2回テストがあるがどちらか30点以下つまり赤点を取ると、夏休みが吹き飛ぶことになるけどいいのかな~」


 雫がにやにやしながら俺を見ていた。


 「頼む良太。お前の家に雫先輩とすみれ先輩とエリカさんと俺を連れてけば何とかなるんだぞ!!」

 「何でお前たちも入っているんだよ!!」

 「いいじゃない。1回だけでも良太の部屋見ておきたいし」

 「お前1人じゃ嫌なんだよ。お前だけ幸せになるなんて!!」

 「お前たちの願望だろそれ!!」


 (めんどーだが家に招待するしかねぇか)


 「分かった。でも、来たとき荒らすなよ」

 「ありがとうございます」

 「やっと決まったな、そうと決まれば早速開始だ!」


 俺たちは早速テストに取り掛かった。

 テストは7教科あって現代文、古典、数学、世界史、科学、英語、日本史だ。

 それを2日かけて全部やる。

 俺は全教科すみれに教えてもらえることになった。

 エリカは数学と英語以外すみれに教えてもらえる。

 拓也は俺と同じ全教科だが、雫に教えてもらえる。

 事前に2人に『勉強はだいじょうぶなのか?』と聞いてみると、2人とも笑顔で『大丈夫』と答えられてしまった。

 

 (これが実力の差か・・・)


 そう思いながらも勉強に取り組んだ。

 俺たちに教えてくれたすみれは、とても分かりやすく、すぐに覚えることが出来た。

 拓也の方も意外と真剣にやっていたらしく、結構覚えることが出来たと言ってた。

 そんなこんなでテストの当日になった。

 俺はテスト勉強をした成果もあってか、結構な問題数を答えることが出来た。

 俺以外にも、エリカや拓也も思っている以上に出来たと言っていた。

 テストが終わり、学校も終わった直後拓也がいきなり話しかけてきた。


 「良太、打ち上げしようぜ。先輩たちも誘ってさ」

 「あぁ。確かにいいかもな」

 「私も良い?」

 「エリカさん見たいな美人さんなら大歓迎!!」


 拓也がそんなことを言っていたが軽く無視って部室に1人で足を運んだ。

 

 「良太待ってくれよ~」

 「何で私もおいてくのよ」


 いや、3人の間違えでした。

 

 「すみれ、雫、打ち上げやらないか?」

 「いいですね。でも今日はダメなので違う日で良いですか?」

 「確かに行きたいが今日はダメだな」

 「そうなのか。それじゃあ次回にするか」

 「それじゃあ、良太君の家のときで良いんじゃないか?」

 「そ、それはいい案で、ですね。し、しずくちゃん」

 「その約束覚えていたのか。それでいいか?エリカ、拓也」

 「俺は大丈夫だぜ」

 「私もよ」

 「それじゃあ今週の土曜日でお願いできるかな?」

 「わかったよ、雫。それじゃあ今日は帰るわ」

 「私も帰ります。ありがとうございました」

 「先輩。また、会いにきますからね」

 「さようなら。良太君、エリカさん、拓也君」

 「じゃあね。明日はちゃんと部活出るんだよ?」

 「わかった。じゃーな」


 俺たち3人は部室の扉を閉めておのおの家に帰った。

 俺はお袋に『今度の日曜日友達来るわ』って言ったらなんかご飯まで出すとか言ってきた。


 (まぁ、そこまで居座る気はないだろう)


 俺はそう思いながらベットに倒れこみまぶたを閉じたのだった。







 今回はテストの話ですね。皆さんはテストとかどうですか?私は、嫌いです。好きなことが出来なくなるのが1番の理由ですが。

 まだまだ連載していくのどうぞ見てください。出来ればブックマークをつけてくれるとやる気がでますのでよろしくお願いします。

 もし、誤字脱字と良いところがありましたら感想を書いてもらえると嬉しいです。

 つまらないと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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