帰ってきた智香
俺が、写真部に入ってから数日たったある日曜日に朝5時から日課である神社まで走っていた。
いろいろなことがありすぎて、あまり思い出したくないこともあった。
(覚えてろよ雫)
そう思いながらいつもの神社にたどり着いた。
(いつもはこの時間にいるって聞いたのに、どうしたんだ?)
そう思いながら俺は、神社でお参りしていると、
「とうっ」
「うっ」
いきなり首から激痛が走った。
一瞬意識がとびそうになってしまったが、歯を食いしばって、何とかこらえることに成功した。
(なんなんだ。いきなり)
俺は、そう思いながら後ろを振り向いてみると、
「この曲者。あなたはなにものなのよ!!」
俺はこいつのことを知っている。
最近神社にいないなーと思っていた春本智香だ。
「あれ?良太君?」
「あれじゃねぇーよ。智香」
「ごめんね~。変な人と間違えちゃった」
「ごめんじゃねーよ。めちゃくちゃ痛かったぞ。たぶん少しだけ涙も出たからな」
「だから謝ってるじゃん!!」
「なんできれるんだよ!!」
(なんだよこの女は)
そう思いながら聞いておきたいことを智香に話した。
「お前最近なんで神社にいなかったんだ?いつもこの時間いるって話じゃなかったか?」
「何?私のこと心配してたの?」
そういいながら爆笑じゃないが結構笑っていた。
俺は少しだけ顔を赤くしながら、
「そんなんじゃねぇよ。ただ、いつも神社に来てお前に襲われるんじゃないかと、警戒するのは精神的にも身体的にもきついんだぞ」
「軽く私のことゴリラか何かと思ったでしょ」
「当然だな」
「そんなこと女の子にゆうのは、失礼じゃない。もてないわよ」
「俺は女の子にもてようなんてこれっぽっちも考えていないけどな」
「いや、いっそうここで良太の首をしめて神社の奥の方で放置しておくとか。それいいわね」
「さらりと怖いことゆうんじゃねぇ。それで何でいなかったんだ」
「いやそれじゃあ証拠が。え?何?」
「まだそんな話を。さっきの質問の答えだ!!」
「大きな声出さないでよ」
「お前がそうさせるんだろうが!!それでなんでだ?」
自分自身も少し声が大きいと思い、質問するときは声を下げた
「う~ん」
(何かあったのか?病気になったりとかしたのか?)
俺はそう思いながら智香の答えを待った。
智香はおまり話したくない顔をしながら質問の答えを言った。
「私はね。その時間にいなかった理由は・・・」
「いなかった理由は?」
「寝坊してしまいました」
俺から目をそらしながら言った。
「そうか。俺の心配した苦労を今ここで返せ」
「そんなこといわなくてもいいじゃん」
「なんかどっと疲れが出てきたな。俺もう帰るわ」
「え、もう帰るの?もう少しいたらいいじゃん」
「だって今何時だよ。結構たってんじゃね?」
「今は7時だよ」
「え?そうなのか?全然時間たってないんだな。でも、今日はもう帰るわ」
「え~。いいじゃん」
「シャラップ!!」
そう言いながら駄々をこねていたがいきなり真剣な顔になって、
「良太は、自分が小さかったときの頃の記憶って覚えてる?」
「なんだよいきなり。俺は何故か知んねーけど昔の記憶が思い出せねぇ」
「そうなの」
いきなり沈んだような感じの顔になった。
(なんだよ、いきなり)
さっきも言ったように良太の昔の記憶が何故だか思い出せなかった。
そのせいもあってか俺は不良になってしまったかも知れない。
「じゃーねー。また、神社で会ったらよろしくね~」
さっきの沈んだ顔はなかったかのように今は笑顔だった。
「あぁ。またな」
その言葉の後に智香は自分だけしか聞こえないぐらいの声の大きさで、
「またね。"良ちゃん"」
と言った。
俺はそのことに気づくことなく神社を後にした。
今回は智香の物語でした。智香の物語は今後どうなっていくのか私自身もわかりません。あまり良い出来とは言いがたいですが、今後ともお願いします。読んでいただきありがとうございました。
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