表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

雨上がりの空に

作者: 野中 すず

 小森(こもり) 祐希(ゆうき)は雨が上がった事を自宅の窓から確認し、外へ出た。

 足元には母親に買ってもらったばかりの小さな黄色い長靴。自宅前の道には多数の水たまりが見える。

 祐希は道の中央に立った。自動車が走る頻度は低い細い道。

 祐希は水たまりに向かい跳ぶ。水飛沫(みずしぶき)が上がる。

 道を進みながら、次々に水たまりへ跳ぶ。曇り空を映していた水面が祐希の長靴に乱される。

 祐希は一際(ひときわ)大きな水たまりを前方に見つけた。

 勢いをつけ、その水たまりへ両足揃えて跳んだ。


 あっ……。


 その水たまりは深く、祐希は全身飲み込まれた。

 戻ろうと藻掻(もが)く。しかし水面は厚い硝子(がらす)のように祐希の脱出を許さない。

 水面を()()()小さな手で叩き続ける祐希に気付く事もなく、一台の自動車がその水たまりの上を通過する。

 タイヤによって水面は乱される。



 

 やがて乱れが静まると水面には虹が映っていた。


 最後までお付き合いくださりありがとうございます。

 御感想、評価(☆)頂けると励みになるのでお願いします。


 ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
じわじわと怖さが迫ってきます。
えぇぇ……短いのに怖い……(´;ω;`) ちょっと想像してない方向の怖さでした。 ラストが綺麗なところがまた、ギャップ……! 水たまりから距離とって歩くことにします。 野中さん、ありがとうございました…
呑み込まれちゃったんですねえ……。 もう二度と出てこられないのを確信してゾッとしましたね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ