8話 空想図書
ギルドpièce de théâtreは、ネージュにあるダンジョンを次々と攻略し活躍している。
その一方で2人は本についてのヒントがないかと、よく図書館に来ていた_はずだった。
図書館で気を失い目覚めると、さっきまでいた図書館とは異なる大きな図書館で目を覚ましたのだった。
その図書館には司書が1名、ロボットだろうか?少し使い古された感じがある。
「あのー、ここはどこですか?」
さとるはつい気になり司書に聞く。
そうすると司書はボロボロになった体をどうにか起こしながらこちらに顔を向けた。
「こちらは、選ばれし者_本の所有者のみがこられる。空想図書館です。私はこの図書館の司書、試作品No.3万5千200です。」
試作品No.3万5千200の話によると、空想図書館は全知全能の神であるゼウスが選ばれし者の一生を書き記す為に作られた図書館。
そして、全知全能の神ゼウスの復活を、エルピスを得る為の知恵をいか復活させてくれる誰かの英雄の為に。
* * *
「社、全ての本を渡してきなさい。作戦の最終段階よ。」
アテナと社の作戦は最終段階に突入しようとしていた。
何故か社は下を向いていたのであった。
「社、自分の左目が選んだ人は信じられない?」
社家は代々アテナ様に忠誠を誓っている。
そして代々社達は、アテナ様にある特殊な眼を貰っている。世界で5冊だけある本、その所有者を見極める眼を持っているのであった。
「はい、私は父の社よりもまだ未熟です。それにアテナ様に新しく服を買っていただいたので、もっと頑張らないと…」
アテナは社の手を取り話すのだった。
「アテナ様…」
「社、私は貴方達を昔からずっと信じてきた。それに、一族の中で私が唯一認めた貴方なら…きっと大丈夫よ。」
社は未だに不安なのか、アテナに顔が見えないように背ける。
「社、貴方の為なら私は…死んでもいいわ。そのくらい貴方を信じているの。」
社はアテナの方を向き、アテナの頬に手を添えて言ったのだった。
「そんなことを言ってわいけませんアテナ様」
2人は宮殿のような場所で大きなベッドで眠ったのであった。
手をつなぎながら__。