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6話 生まれ変わるチャンス

ユークリッドの斜め右、北の地ネージュ


鉱山業で栄えた国ネージュ

国王 ルージュ=ネージュ、三大貴族を主軸とし最高級魔法石を初め最高級の宝石を国外内に輸出している国だ。


三大貴族の1人、アーリア家の次期当主アスナ=アーリア


今日はそんなアスナ=アーリアについて話そう。

彼は、冬の12/25に生まれた。

三大貴族の元に生まれ、何不自由ない生活をしていた。

そしてアスナは天性の才能があった。

紛れもない剣の才能だった。

それだけではなく文武両道であり、ネージュ1の美人


「アスナ様、ルージュ国王様がお呼びです。」


アスナはルージュに愛されていた。

ルージュはアスナを独り占めしたいと思い、アスナとよく会っていた。


しかしそれをよく思えない人もいたのだった。

そんなある日のこと_


「アーリア家が反乱を起こしたぞ!!」


アーリア家の当主 クロス=アーリア

魔法石産業を主軸とし、魔法学者の1人


魔法を使い、国王に危害を与えようとしたらしい。

だが、すぐに捕らえられ処刑が言い渡された。


「アーリア家を国家反逆罪として、死刑に処す!」


国王ルージュは、アスナに処刑前ある提案をしていた。


国王ルージュとの結婚だった。


「でも、僕男だよ…?」


「それでもいいんだよ。私は君のことを…いや、君のことだけを愛すと誓おう。処刑の時までに考えておいてね」


─処刑前


アーリア家が断頭台に立たされる寸前


「アスナ、お前にだけは伝えなければいけなかった。あの国王から求婚をされているなら絶対に受けるんじゃない。結婚するなら死んだ方がマシだ。」


血相を変えた父様が、アスナの肩を力強く掴み話す。


「な、なんでですか…?お父様」


いつも見ない父の姿に、アスナ自身戸惑いを隠せずにいた。

昔から、国の為を1番に考える父が反逆という大罪を犯した理由_


「あいつはお前が物心つく前から既成事実を作ろうとしていた。ずっとだ。それでも…それでもお前が生きたいと言うなら結婚しろ。そして絶対にどこかの町に逃げるんだ。」


こんなにも必死な父を初めて見た。

いつも温厚で頼もしい、家族を1番に考え、王家に代々使えてきた。そして、王家が間違えてる時は自身が滅びようとも間違いを正そうとする。


そんな父の必死な顔に応えたい。

そう思った。


「お父様、僕に任せてください。」


彼は、血相変えて必死な父親の手を取りそう言うのであった。彼の考えていることを察した父親は、顔を真っ青にしてその場に膝を着いたのであった。


「また、会いましょう。父様」


* * *


「ルージュ国王、僕はアーリア家の死刑を国外追放処分に変えていただけるのなら…結婚をお受けいたします。」


胸に手を当て、自分の逃れることの出来ないであろう運命を悟った。


その後、アーリア家は国外追放され

アスナ=アーリアはルージュ=ネージュと結婚した。


純白のドレスを着せられ、位置情報がわかる魔法石の首輪を付けさせられて、逃げ出すことなんて出来なかった。


その後知ったのだが、妹と弟は国王が引き取り他の国に売ったらしい。


そんな苦痛の日々を耐え続け、ある日お付きの者が王の部屋から首輪の鍵を持ち出し、アスナの首輪を外し、外に逃がしてくれた。


「この恩、いつか必ず返させていただきます。」


「アタシが生きていたらでいいわ。貴方の、貴方が生きたい未来をアタシはそっと見守ってるから…だから、アタシの分までちゃんと自由に生きて」


そこからは色んな人の手助けがあり、お父様とお母様の元に行くことが出来たのだった。


そして、国王がやろうとしてきた全てを父親はアスナに話した。


物心つく前からのこと、反乱を起こした日のこともだった。


「ルージュが既成事実を作り、盛大に結婚式を挙げると私に言ってきたんだ。そして、私達が反抗しようと言うのならアスナを慰みものにすると…脅してきた。」


「そんな…」


アスナが来て数日後、母は買い物の途中でルージュに捕らえられその後の行方は知らない。


父もショックで家を出ていってしまった。


そして残ったアスナは首を吊ろうと紐に首をかけ、椅子を倒した。


「貴方に生まれ変わるチャンスを差し上げるって言ったらどうする?」


ロングの黒髪に、白いドレスを着た少女とお付きの者はショートの白髪に黒い着物を着ている。


「話になりませんね。」


そう言い、彼女は紐を切った。


咳をし、落ち着いてきた頃にもう一度少女がかたりかける。


「生まれ変わるチャンスを差し上げるって言ったらどうする?」


「僕は…生まれ変わりたい!みんなを守れる強さが欲しい、みんなを悲しませない強さを!!」


アスナの覚悟をしっかり見て、少女は地図を渡す。


「ここから、西に行くとブルースと言う最近出来た小国があります。そこに聖剣があり、その聖剣を抜きなさい。」


そこからアスナは、聖剣のあるブルースに向かった。

ブルースの国王はクロス=オーリオと言う名前だった。


聖剣はブルースの城の前の噴水

青や緑のオーラを放っている聖剣をアスナは見た瞬間手に取った。

輝かしい後光に照らされ、聖剣を抜いた。


その後、花の都ユークリッドの入国チケットを貰い

白江ササナという人物に引き取られた。


白江アリスという名に変え、女として生きていくことにした。


15歳になったと同時にユークリッド内にて世界最高峰の少人数制ギルド【エアロ】を作った。


仲間はほとんどがユークリッド内の最高峰の人達で、魔法使いだけが見つからなかった。


そして、ある日見つけた。

転移魔法を主軸とし、魔法学第一責任者である泉カイトの子供だった泉さとる


この子は世界最高峰ではないとわかっていた。


でも、昔のアスナに似ていたから

アスナは手を差し伸べ言った。


「生まれ変わるチャンスをあげる、世界で1番安全なギルド【エアロ】に入る気はない?」

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