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5話 攻略者

綺麗な絨毯に、魔王の椅子が1つ


「フロイド様、勇者一行は現在19階にて戦闘中です。あと、1名…泉さとるがギルドを追放されました。」


その報告にフロイドは驚いた顔をしたのだった。

初めて見る顔に、女性は驚き手に持っていた紙を落としてしまった。


「す、すみません…それよりフロイド様、どうかいたしましたか?」


「いや…ダンジョン攻略本を持ってるやつを追放するなんてな。面白いな」


* * *


「アテナ様、聖剣使いの神堂雨之と泉さとるがギルドを組むそうです。」


紅茶を1口飲み、ティーカップを机にそっと置く。


「いいじゃない、だって一気に2人も本の持ち主を捕まえられるのよね?それはとてもいい事よ。」


アテナの膝にいつの間にか置かれていた世界予言本の表紙を触り、そして開く。


「社、残りの3名見つかりそうかしら?」


「はい、世界予言本のコピーは雪城龍、魔法予言本は聖剣使いである白江アリス、神予言本はこの私、社です。」


アテナは何も言わずに頷き、紅茶を飲み干した。


「さてと、人柱である5人が決まったことですし、ゼウス様復活の為にあの人に手伝っていただきましょう。」


さっきまで庭園であった空間が揺らぎ始めている。

幻影だったのだろうか、全てが消えて、ただのダンジョンの景色が映し出される。


2人の周りには、倒された敵が横たわっている。


「アテナ様、フロイド様がそう易々とこの依頼を受けてくれるとは思えないのですが…」


「大丈夫、大丈夫よ。私にはこの予言書があるのだから」


本を社に見せびらかしながらそういうアテナは、悪魔に見えた。


「かしこまりました。では、転移しましょう。」


転移魔法を社が唱えると、社とアテナのいる地面に魔法陣が幾つも出現する。

そして、ダンジョンから2人は姿を消した。


* * *


午前3時20分

日が昇るのが間近に迫った頃、1人の少年が家の天井に紐を括りつけて括りつけたのと反対側は輪っかに、輪っかに首をかけ足場を倒しぶら下がる。


父は国家反逆者、母はそれに耐えきれず自ら…という絶望的な状態の中私はこれから起こる全ての出来事を手放すことを決めた。


「あらあら、まぁまぁ、こんな所で何をしていらっしゃいますの?」


「あ…なた…は…?」


「私はアテナ、全知全能の神であるゼウスの子であり。予言書の元、貴方を救いに来た天使よ」


そう言い、綱を魔法で切る。


そして自称ゼウスの子のアテナちゃんは、私に1本の剣のありかと、花の都ユークリッドの場所を教えてくれた。


その剣が聖剣だってことは知らないまま、みんなの前で私は聖剣を引っこ抜いた。


そして、花の都ユークリッドに住む権利を得た。


ユークリッドに元々住んでいた植物学の白江ササナと養子縁組をし、白江アリスと名を変えた。


「さぁ!ダンジョン攻略するよ」

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