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物語の始まりのその前

国内随一のギルド【エアロ】

団員は6人で結成されており、国内で1番最小のギルドでもある。


魔王を倒せる可能性が1番高いとも噂されており

聖剣使いの白江アリス、国内最高峰の治癒魔法使いリリー=アストロ、世界最高峰の弓使い佐藤誠、盾使いユークリッド、精霊使いの宮里


そしてただの魔法使いでダンジョン攻略本使いの俺、泉 さとるだ。


さて、次はこの世界の話をしよう。

ここは、最高峰の者が集まる国、花の都〈ユークリッド〉

全ての分野の最高峰の者が集まり、日々研究などに勤しんでいる我が国は、ある日1人の研究者

魔王学第一人者である。フロイド=ローズの手によって、1人の魔王〈アンフェール〉を生み出した後魔王と行方知らずになってしまった。

そして、被害者が出るのではないかと悩んだ結果。

国王のロアン=ユークリッドは、世界中で指名手配をすることに、そして冒険者達は全員がフロイド=ローズとアンフェールを倒すべく奮闘していた。


そして俺たちエアロは他の冒険者よりも早く、フロイドとアンフェールのいる場所にたどり着いたのだった。


「こ、ここが2人のいる場所に間違いないと思います…」


精霊使いの宮里は疲れながら、そう呟いた。


「ご苦労様、少し休んでなさいな」


聖剣使いの白江アリスが宮里のことを心配そうにしながら、俺に簡易的な休憩所を作るように頼み込んだ。


簡易的と言われたのでベッドと、小さな机と椅子、それから小さい明かりを付けたテントを用意した。

相当疲れていたのか、宮里はベッドに倒れ込むように眠ったようだ。

他の団員はそれぞれ武器を磨いたり、食事をしていたり、自由にしていた。


「んっ……うーん…おはようございますぅ。」


宮里が目を覚まし、俺たちは魔王のいる場所〈ダンジョン〉へと向った。


「魔王がいるダンジョンってもっと洒落てるんじゃないの?狭いんだけど……」


アリスがそう呟く。


それもそのはずだ。

みんなが授業で習ってきた魔王のいるダンジョンは、シャンデリアに、赤いカーペットに、配下たちが各層にいるというものだった為、狭く洒落ていないダンジョンに少し気分が落ち込んでいた。


まあ、仕方がない。

なんせここは、50層もあるダンジョンなのだから!

魔王と言ってもそこまで被害が出ていると言うわけでもなく。資金もないだろう。申し訳なさ程度に洒落たランタンが置かれていると言った感じだ。


階段は螺旋になっており、意外とキツイ。

1〜4層までは、スライムやら、ゴブリンやら、倒せて同然の敵ばっかりで面白みがなかった。


「もう少しで5層に着くな。」


盾使いのユークリッドが、俺たちに微笑みながら言ってきた。きっと、もう少しだから頑張れと言う意味なのだろうか。


そう考えている内に、5層に着いた。


そこで俺たちはびっくりした。


「───敵が居ない!?」


見渡す限り一体も居ない。

というか、虫すら居ない。


異質な空間に、1つの灯りがある事にアリスが気がついた。


その空間に行くと、1人の少女がガラスの棺に入っており周りにはこの世界では珍しい〈リコリス〉が咲いていた。


「解析してみるから、みんなは安全なところで待っていて」


そう俺が言うとみんなは次々にうなすぎ、この空間から出ていった。


「ダンジョン攻略本にはなんて書かれてるかな。」


* * *


魔王ダンジョン攻略─5層目


・次の層に行くための方法解説

棺の中の少女が持っている〈リコリス〉を破壊するだけ。ガラスの棺も少女も消滅します︎^_^

この少女は、人型結界で破壊によって次の層に行くことが出来ます。

そして、この魔王ダンジョンでは!

5層、20層、30層、40層、49層の5個に人型結界があります。

20層、30層、40層では、設問がありそれに答えることで次の層へと進むことが出来ます。

また、49層ではこのダンジョン攻略本が活躍します!

世界最高峰の魔王学者からの魔王に関するクイズが3つそしてその答えはp,498をご覧下さい。


* * *


「へぇー、こんなに詳しく書かれてるんだ。」


少し分厚い攻略本を閉じ、ガラスの棺に眠っている少女のリコリス目掛けて拳を降った。


「泉ー、螺旋階段が現れたぞ!!」


アリスが俺の元まで駆け寄ってくる。

そして、棺と少女が消えていくところを見詰め何も言わなかった。

まるで、何も見ていなかったかのようなそんな感じ。


───俺たちは6層へと足を踏み入れた。


これは俺たちの、いや、俺の身に起こる最悪の前触れであり。

泉 さとるを殺し、世界を救うまでのお話である。

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