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最強のギルドを決めよう

 一五世紀後半から一七世紀初期。

この頃、日本は群雄割拠の戦国時代であった。


 ただの農民すら槍を持ち殺し合うこの時代は、実に多くの英雄が誕生した。


 運動能力に優れた者は漏れなく戦場で活躍し、自分の才能に気付かず生涯を終える者など皆無。


 だがその時代において『最強』の二文字を冠する男がいた。



 (ほん)多平八郎(だへいはちろう)(ただ)(かつ)



 天下を統一した徳川家康最強の家臣であり、五七度の戦に出て生涯無傷。


 万軍に単騎で斬り込みなお無傷。


 しんがりを務め戦国最強武田軍を食い止めなお無傷。


 小杉左近、曰く家康に過ぎたるもの。


 織田信長、曰く花実兼備の勇士。

 豊臣秀吉、曰く日本第一、古今独歩の勇士。

 生涯無傷無敗の戦神、だが、その忠勝でも殺せぬ男がいた。

 彼の者の名は――真柄直隆――神評価A++

 

  ◆


「オーディン様、とうとう真柄直隆もベルセルクとなりました」


 ヴァルハラ城謁見の間。

 オーディンが座する玉座の前に傅き、ヴァルキリー長ブリュンヒルデが語る。


「最上級英霊で未だフリーの者も、フェスタ開催までにはベルセルクに復帰することでしょう。このヴァルハラに召し上げてフリーを通してきた直隆がベルセルクになった今、大会は最大規模の盛り上がりを見せることでしょう」


 絹のような髪を垂らし、凛とした美しい声で告げる娘ブリュンヒルデに、北欧神話最高神のオーディンは頷く。


「よかろう」


 威厳に満ちた神の肉声。

 全身に満ち溢れた神威で謁見の間を満たすアースガルズの主は玉座から腰を上げる。


「ここに、ヴァルバト・ビッグ・フェスタ開催を宣言する‼ アースガルズの全ギルドマスター達よ! 今年、最強のギルドを決める‼」


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