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駄文

作者: かなん

斯くも悲惨な結末を辿った彼の最後に見たものがせめて光であることを願わん。

男として生き、女として死んだ人間は一体三途の川を渡る時の姿はどうなっているのだろうか。

彼は最初から彼女だったのか、途中から変質したのか、それは彼自身も理解してないだろう。それでいいのだ。

そのぐらい曖昧にしておけば誰も気がつかないし傷つかないだろう。その程度の扱いでいいのだ。

彼は、充分愛した。愛された。

だから、もういいのだ、どれだけ悲惨な結末を辿っで彼はそれでも幸せだったんだ。


そう自分に言い聞かせても彼の遺体を見る覚悟はできない。受け入れなければならない事実だが受け入れ難い事実もある。

彼は何故あんな消え方をしなければならなかったのか。どうしても納得できない。彼の半生は闘病と言ってもいいだろう。そんな彼がようやくこれからといった、そんな時に。

どれだけ願っても失われた時は帰ってこない。それは過去の話だけではなく未来も含めてだ。


これは悲劇だ。



タバコを落とした。

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