19回目 ランキングを、特に上位作品を参考に
そんなこんなで頑張ってはいるが。
評価はやはり芳しくはない。
どうしたってある一定以上にはならない。
「こんなもんか」
分かってはいるけど、ため息が出る。
どれだけ頑張っても届かない所はある。
それは仕方が無い。
閲覧数も得票もランキング順位も。
こればかりはどうしようもない。
角造の努力では手が出せない部分だ。
評価されないわけではない。
ブックマークも得点ももらっている。
おかげで、ジャンルの順位表の下の方には入った。
また、そこから少しずつ上がり、真ん中あたりまで出てくる事も出来た。
だが、そこまでだった。
「やっぱり一位は無理か」
分かっていた事ではある。
一瞬でもランキングの中に入っただけでもありがたい。
それが真ん中あたりまで出てくる事が出来たのだ。
望外というしかない。
始めてそれほど経ってない新人なのだから。
ただ、出来れば上位に食い込みたいとは思う。
せっかくやってるのだ。
ランキングを上りたいという思いはある。
どうせ投稿してるのだ。
ならばより多くの人に見てもらいたい。
楽しんでもらいたい。
それを点数や順位という形で知りたい。
そう思うのは当然だ。
何も間違ってはいない。
読んで楽しいと思わなければ、ブックマークも点数もつけないだろう。
そうでないなら、なんでブックマークをして点数をつけるのか?
罵詈雑言や暴言罵声のつもりでこれらをする者はまずいない。
世の中にはどうしても例外というのは存在するが。
その例外が基準になる事はない。
例外はあくまで例外だ。
その評価がもう少し欲しいのだが。
こればかりはどうしようもない。
「まあ、がんばるしかないか」
出来るのは努力だけだ。
ともかく、連載を終わりまで続け。
その間に少しでもブックマークや点数を増やす。
そして、最終回を迎えて、そこで点数の増加を望む。
それくらいしか出来る事はない。
それまでランキングに常駐できればいいが。
それはさすがに難しい。
ランキングの常連になるには、それだけ面白くなくてはいけない。
つまらないものが上位に食い込む事は無い。
まして、上位にとどまり続けるなどありえない。
ランキング上位に残り続けてるのは、それだけの評価をされてるからだ。
それだけ面白いという人が多いからだ。
多くの人にそう評価される。
並大抵の事では無い。
ランキングに入るには、それが出来なければならない。
面白くもなんともないものが評価されるほど簡単なものではない。
もしそうならば、ランキングには様々な作品が入り乱れている。
誰もが等しく多くのブックマークや点数を入れられてる事だろう。
だからどうしても差が出てくる。
評価されるものとされないものの。
こればかりはどうしたって覆しようがない。
同じ題材を用いていても、何かが違ってくる。
その違いをみて、読者は判断する。
となればだ。
当然ながら、評価されるのはランキング上位作品となる。
そこには読者を引きつける何かがある。
それらに目を通す事で何かが得られるかもしれない。
「なんだけどなあ……」
そう思って読んでみる。
しかし、すぐに何がどう違うのかは分からない。
面白いのは分かるのだが。
「何が違うんだろ?」
ここが悩ましい。
優れてるのは確かなのだが、何がどう違うのかを知るのは難しい。
そこが分からないから差が出てくるのだろう。
分かってしまえば他の者もすぐに取り入れていく。
そして、本当に似たような作品ばかりになっていくだろう。
それでも、上位作品は目を通す価値がある。
やはり、良いものに触れているとそれだけで何かが身につく。
一流品に囲まれていると、自然に一流品の見分けがつくようになるという。
ならば、上位作品に触れていれば、何かしらを身につける事が出来るようになるだろう。
確証は無いが、そう信じるしかない。
そういう事を抜きにしてもだ。
上位作品には目を通す価値や意味はある。
「やっぱり面白いよなあ」
これだ。
面白い。
だから上位に入る。
そういったものを見ているのは楽しい。
面白いから読む価値がある。
「おかげで書く時間が減っていくけど」
これだけが問題だ。
それでもやはり読んでしまう。
面白いものは目が離せない。
「こういうのを書ければいいんだけど」
そう思いつつ話を読んでいく。
それが一段落して。
角造はパソコンに向かう。
連載の続きを書くために。
「さて」
気合いを入れ直す。
楽しいものを読んで、気持ちもいくらかほぐれた。
どうしよう、どうすれば、という悩みも幾分崩れた。
楽しい時間というのは、そうした効能がある。
「がんばりますか」
頑張ってどうなるかは分からない。
高い評価をもらえるのか。
それとも、やはり駄目なまま終わるのか。
そこはなんともいえない。
しかし、それでも終わりまでなんとか書き上げたい。
そう思ってキーボードに向かっていく。




