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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第二部 世界から消えた勇者
75/243

第75話

 ノアの父親という設定になっているCランク冒険者の森の狩人コンラートのスキルは、ノアが引き継ぐことになった。


 使い魔を扱うノアが、狩人のスキルを活かせる理由がないと断った。しかし、頑なに貰っておけと言い張るコンラートに、根気負けしてしまい承諾したのだ。


 継承は、スキルのランクまで継承するわけではない。スキルポイントを使用しないで、スキルを取得できることがメリットなのだ。


 正直言って、ノアにはありがたかった。職業の商人を辞めるつもりはないが、変更するには商業ギルドで手続きが必要であり、マーシャルさんの了承も必用なのだ。つまりノアの居場所がバレてしまうということ。


 そして、商人としてランクを上げられないノアには、スキルポイントを増やすことは出来ないため、継承により冒険者特有のスキルを得ることは理想なのだ。


 ちなみにノアは、冒険者として冒険者ギルドには登録していない。依頼を受けても、ノアには報酬を受け取る権利はない。人数で報酬が変わるような依頼でも報酬なしである。つまりパーティー的には、ノアは赤字要員なのだ。


□□□──────────────────────

●名前:ノア(人間・女性11歳)

●職業:商人(ランク:F)、スキルポイント:3

○能力:体力E 筋力F 知力F 魔力G 運気E

○評価:商才F 人脈F 財力G 知識E 健康E

○習得:看破E 特定D 従属A 暗視A 隠密A

    念話C 検魔B 治魔C 回魔B 解魔E

    呼魔C 巣魔C 強魔D 結界B 弓矢G 

    野営D 解除F 回避E 短剣G 方角F

    採取B 鷹目C 狼鼻D 豹耳C 薬草C

○状態:良好

◎固有:拡張S 最適S 補正S

──────────────────────□□□


 コンラートに徹底的に鍛えられ、体力・筋力・知力がワンランク上がった。やっぱり商人よりも命の危険がある冒険者の方が上がりやすいのだろうか。


 そして、継承により、【弓矢】・【野営】・【解除】・【回避】・【短剣】・【方角】・【採取】・【鷹目】・【狼鼻】・【豹耳】のスキルが追加された。


 森の狩人の由来になっている森の賢者、つまり【森賢】スキルは、固有スキルのため継承できなかった。それでも有用なスキルばかりで助かっている。


 商人として、使い魔を商品に扱えないので、【採取】スキルを取得したこともあり、【薬草】スキルをスキルポイントを使って取得した。回復薬や解毒剤を作って売ることにより、赤字分を補填している。


 戦闘スタイルはというと。【特定】スキルや【隠密】スキルは、敵と遭遇しないためのスキルであり、自ら進んで敵の目の前に出る冒険者では、初撃以外役に立たない。

 【弓矢】スキルや【短剣】スキル等の戦闘スキルは、能力ステータス的に上手に使い熟せないので、灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタに戦闘を任せて、【鷹目】・【狼鼻】・【豹耳】・【回避】・【結界】などを使って逃げの一手だ。


 そして、タムリンやリオニーに言われていたことを、ブリジットたちにも言われた。強力なスキルは、人まで使わないようにと。なので、【特定】スキルや【看破】スキルは勿論、珍しい応用スキルの巣魔】スキルと【呼魔】スキルも封印して、常時、灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタのみを使役している風に見せかけている。


 そんな事を考えていたら、「待たせたな、お前ら」コンラートとヴォルフが、酒の匂いをプンプンさせて登場した。


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