第56話
久々にやってきた商業ギルド。
実は…タムリンに内緒で、スキルを調べたかったのですが、何故か一緒に居ます。
【鑑定】ランクがAであることで、散々…注意を受けていたのですが。いえ、ノアの事を思ってアドバイスをしてくれていたのですが、【鑑定】が上位スキルの【看破】になってしまったのです。
果たして【看破】とは…どれ程のものかと思いまして…調べに来たのです。
あっ。ちなみに【索敵】も【特定】になってます…。
ついでに使い魔たちに使えるスキルも探してみようかと考えています。
(あの…ジッと見つめられていると…気が散って調べられないのですが…)
二人の見ている前で、上位スキルを調べるわけにもいかないのです。
(護衛です!!)
(もーっ!! リオニーは昨日からそればかりじゃない!!)
(別にリオニーは巫山戯ていない)
(タ、タムリンお姉ちゃんまで…)
(と、兎に角、10分でいいから離れていてください。集中させてください)
(無理。ノアは何かを隠している。バレバレ下手くそ。諦めなさい)
(でも…)
(大丈夫。お姉ちゃんとリオニーを信じて…)
(か、隠してないよ。使い魔の…役に立ちそうなスキルを探してるだけだよ。ほら、襲撃犯に襲われたときも、もっと何かできたんじゃないかって…)
(ノア、最後のチャンス。正直に言わないと、リオニーとキスさせるからね)
(タ、タムリン様!? それって、言っても言わなくても…私、どっちでも良い!!)
(お馬鹿なリオニーは黙ってて)
(わ、わかったよ…。でもタムリンお姉ちゃん、怒りそう…というか今日はずっと怒ってるよね?)
(ノア! 私とキスしたくないの!?)
(リオニー! 次、煩くしたら筋肉が悲鳴を上げてブチ切れるまで筋トレだから)
(黙ります…)
(ほら、ノアも早く言って、言って!)
(【鑑定】が上位スキルの【看破】になりました…)
(ふぅ…。そんなことだろうと思ったわ。あのスキルランクと応用スキルを知られていて、まだ隠そうなんて、上位スキル以外ないからね)
(ノアァ…。もう貴方人外の域よ? どうしたいのよっ!!!)
後はゆっくりとスキルの能力を調べるだけだ。しかし、忘れていたけど、スキルブックには上位スキルは掲載されてなかった…。
(【看破】スキルでスキルを調べればいいじゃない?)
(リオニー!? 急にどうしたの? 頭が良い子に戻った!?)
(もう! ノアまで…酷い!)
調べたが、何かシンプルな説明だった。
【看破】… この世界の全てを神の眼を持って知り得ることが可能。
【特定】… 見つけたいものを見つけ出すことが可能。範囲半径2,000m。
そして、スキルポイントを使って新しいスキルを取得しました。
【強魔】… 魔物の特徴をより強化することが可能。
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●名前:ノア(人間・女性10歳)
●職業:商人(ランク:F)、スキルポイント:5
○能力:体力F 筋力G 知力G 魔力G 運気E
○評価:商才F 人脈F 財力G 知識E 健康E
○習得:看破G 特定G 従属C 暗視D 隠密D
念話C 検魔C 治魔E 回魔E 解魔G
呼魔F 巣魔F 強魔G
○状態:良好
◎固有:拡張S 最適S 補正S
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