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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第一部 使い魔店の看板娘
47/243

第47話

「ね、寝坊しちゃいましたぁ…」


 一階に慌てて下りると、マーシャルさんはパジャマ姿で、コーヒーを飲んでいた。


「あぁ…。今日は臨時休業にしたから、寝足りないなら寝ておいで」

「タ、タムリンお姉ちゃんは…帰ってきてないのですか?」

「ヴェラー様の護衛が領都から来るまでは帰れないかも知れない」

「そ、そんなぁ…。タムリンお姉ちゃんだって疲れてるのに…」

「それまでは、私が家事をするつもりだよ」

「えっ!? そ、それは駄目です。ノアが…」

「ノアが家事をするつもりかい? 残念だが、ノアの家事スキルは壊滅的だ。大人しく、いつも通りにしてておくれ」

「はい…。厩舎に行ってきます…」

銀溶液(シルバースライム)の…ペルペトゥアだったかい? 厩舎に連れて行くんじゃないよ」


 魔物たちが、必用以上に意識したり、興奮するためだ。ペルペトゥアを自室のベッドの上に置いてから厩舎へ向かう。


 ◆◇◇◇◇


 遅い朝食を食べ終えたノアは、中庭の椅子に腰を掛けて、ペルペトゥアを抱っこする。


「ノア…ちゃんと出来てるのかな?」


 目をつむり。う〜んと考える。


 習得スキルは目に見えて上がっているのだが、評価は一向に上がらないのだ。


□□□──────────────────────

●名前:ノア(人間・女性10歳)

●職業:商人(ランク:G)、スキルポイント:1

○能力:体力F 筋力G 知力G 魔力G 運気E

○評価:商才G 人脈G 財力G 知識G 健康F

○習得:鑑定A 索敵A 従属F 暗視D 隠密D

    念話C 検魔C 治魔E 回魔E 解魔G

○状態:疲労

◎固有:拡張S 最適S 補正S

──────────────────────□□□


 まぁ…取得スキルは、勇者スキルのおかげだから…ね。


 急に日差しを誰かが遮った。誰かというかマーシャルさんだろうと目を開ける。


「ノア。ちょっと市場に行ってくるけど、ノアは外出禁止だからね。それとタムリンがいないんだ。誰か来ても居留守を使うんだよ。ノアもちょっとした有名人なんだからね」

「ノアがですか!?」

「まだ一日も経ってないのに、ある事ない事…どんどん噂が独り歩きして大きくなってるよ」


 いやいや…ノアが噂になるよう事って何だろう?


 マーシャルさんが出ていくと、ノアはウトウトと寝てしまった。

 

「うわっ!?」という叫び声に驚き起き上がる。


「だ、誰!?」


 教会の礼拝で見かけたことがある男の子が、尻餅をついていた。


「あっ。お、俺っ! な、何もしてないから!!」


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