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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第六部 強くてニューゲーム!!
220/243

第220話

連投は無理と行っておきながら、連投してしまう…天邪鬼な性格…。

 【念話】スキルを使う弊害は、タムリンの可愛いオイデオイデが見られないことだ。少々スキルを使うの早すぎたかな?


 食後に部屋を案内と古着の説明を受ける。ここはテンプレ化していて、服のお礼と、ノアが下着を履いていないやり取りが続く。


 そして、タムリンから念話など、話したいことがあると言われた。


 う〜ん。神である時の記憶は、マーシャルさんが消しちゃってるんだよね。でも時間が経つとタムリンは思い出してしまう。それでもタムリンには、まだ…話すには早すぎる。何が問題かって? それはレナータのこと。


 ノアが商業都市サナーセルを逃げ出さなければ出逢わないし、回避不可能のリリアナと違って無理に会う必要もない。


 そうなると、タムリンと融合する相手は、誰にするか? ということになるのだ。


 レナータは、ノアと出逢わなければ、冒険者ギルドの職員と結婚する未来が待っている。でも…それも…ノアがレナータと出逢わないとう運命を選んだことにより、レナータの運命を操った事になるんだよね。


 こうやって、ノアと接触する人物を減らすことが、複雑怪奇な未来を簡潔にして、正しい方向へ導きやすくする手段だと、ノアは考えているのです!!


 ノアは手帳で次のイベントを確認する。


 商業ギルドへの登録イベントですか…。Bランクの【鑑定】とCランクの【索敵】のときは、黙っていてくれた受付のお姉さん。今回は…どんな対応をするのだろうか?


 保持スキルが、ランクSだらけになり始めたところから、発狂に近いリアクションをするようになり、前回は【支配】スキルにより、洗脳してしまったのだ。


 洗脳はやり過ぎだよね…。今回は、事前にマーシャルさんと相談して、冬狐姫(ヒエムスクィーン)のカルメンシータに、幻術をかけてもらうよにしようかな。


 ちなみに職業であった『魔物を統べる者』は固有スキルへ移動されているため、職業に商人を指定することは可能なのだ。


 マーシャルさんには、「全く苦労するね…」と愚痴を言われてしまうが、「スキルの危険性や希少性を理解っているようだね」と、頭を撫でられた。ちょっと嬉しい!!


 そして、慌ただしい『ムーンレイク使い魔店』の一日が終わろうとしていた。


 魔物の厩舎に店内の魔物を戻す。


 白角兎(ホーンラビット)黒夜蝙蝠(ナイトバット)緑吊し上げ花(ハンギングフラワー)銀雨猫(レインキャット)…。


 可愛くて、懐かしくて、涙が込み上げる。


 全部買い占めてしまおうかしら!?


 ハンターとして貯めておいた莫大な資金も『強くてニューゲーム』で受け継がれている。しかし、次元魔法のアイテムボックスに入っていたため、それに気が付くまでしばらくかかったのだけれど…。


(ノア、夕食前にお風呂)


 タムリンからの念話だ。でも、久しぶりにタムリンに裸を見られるのは、なんだかこそばゆい…。


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