第220話
連投は無理と行っておきながら、連投してしまう…天邪鬼な性格…。
【念話】スキルを使う弊害は、タムリンの可愛いオイデオイデが見られないことだ。少々スキルを使うの早すぎたかな?
食後に部屋を案内と古着の説明を受ける。ここはテンプレ化していて、服のお礼と、ノアが下着を履いていないやり取りが続く。
そして、タムリンから念話など、話したいことがあると言われた。
う〜ん。神である時の記憶は、マーシャルさんが消しちゃってるんだよね。でも時間が経つとタムリンは思い出してしまう。それでもタムリンには、まだ…話すには早すぎる。何が問題かって? それはレナータのこと。
ノアが商業都市サナーセルを逃げ出さなければ出逢わないし、回避不可能のリリアナと違って無理に会う必要もない。
そうなると、タムリンと融合する相手は、誰にするか? ということになるのだ。
レナータは、ノアと出逢わなければ、冒険者ギルドの職員と結婚する未来が待っている。でも…それも…ノアがレナータと出逢わないとう運命を選んだことにより、レナータの運命を操った事になるんだよね。
こうやって、ノアと接触する人物を減らすことが、複雑怪奇な未来を簡潔にして、正しい方向へ導きやすくする手段だと、ノアは考えているのです!!
ノアは手帳で次のイベントを確認する。
商業ギルドへの登録イベントですか…。Bランクの【鑑定】とCランクの【索敵】のときは、黙っていてくれた受付のお姉さん。今回は…どんな対応をするのだろうか?
保持スキルが、ランクSだらけになり始めたところから、発狂に近いリアクションをするようになり、前回は【支配】スキルにより、洗脳してしまったのだ。
洗脳はやり過ぎだよね…。今回は、事前にマーシャルさんと相談して、冬狐姫のカルメンシータに、幻術をかけてもらうよにしようかな。
ちなみに職業であった『魔物を統べる者』は固有スキルへ移動されているため、職業に商人を指定することは可能なのだ。
マーシャルさんには、「全く苦労するね…」と愚痴を言われてしまうが、「スキルの危険性や希少性を理解っているようだね」と、頭を撫でられた。ちょっと嬉しい!!
そして、慌ただしい『ムーンレイク使い魔店』の一日が終わろうとしていた。
魔物の厩舎に店内の魔物を戻す。
白角兎、黒夜蝙蝠、緑吊し上げ花、銀雨猫…。
可愛くて、懐かしくて、涙が込み上げる。
全部買い占めてしまおうかしら!?
ハンターとして貯めておいた莫大な資金も『強くてニューゲーム』で受け継がれている。しかし、次元魔法のアイテムボックスに入っていたため、それに気が付くまでしばらくかかったのだけれど…。
(ノア、夕食前にお風呂)
タムリンからの念話だ。でも、久しぶりにタムリンに裸を見られるのは、なんだかこそばゆい…。




