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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第五部 その手から零れ落ちるもの
195/243

第195話 ノア編

 ペラルタ王国の王都にて、心機一転、冒険者として活動を開始したノア。ハンターとしての実力は、ハンターギルドがないため何の意味もないし証明できない。ギルドカードにはランクが記載されているが、「冒険者ギルドのルールなので」と一点張り。ノアは初心者としてランクを上げていくことになった。


「ほらほら、言った通りじゃない? 俺ツェーを満喫してるでしょ?」


 猫亜人(ゴロゴロニャー)のアネッテにツッコまれるが、ドヤ顔を隠しきれないノア。


 お貴族様剣士、魔女っ子少女、元気な格闘家女子の初心者パーティーで青子鬼(ゴブリン)に無双し、羨望の眼差しと賞賛を浴びノリノリなのだ。


「ノアが強いって? そ、そんなことあります!!」


 気分スッキリ、今日も楽しい一日を終え、王都に帰ってきたノアに、「ノアさん。これから一杯どうです?」とお誘いがあった。


「いえ…禁酒中…なので…」

「駄目だよ。ノアにお酒飲ませたら、裸踊り始めるから!」


 クールで清楚なイメージを早々にアネッテに壊されたノアは、ガックリと肩を落とす。


「でも、食事もしたいので、お酒は飲みませんが…同席させてください」

「禁酒中なのに辛くないですか?」

「は、はい…もう慣れてますので」


 冒険者ギルドでクエストの報酬を受け、その足で寄った近くの酒場で「「「かんぱーい!!!」」」とグビグビ美味しそうにお酒を飲む3人をジッと羨ましそうに眺めていた。


 そして、何がきっかけだったか…いつの間にかお酒に手を出していたノア。


「ノアさんって、強いですよね。憧れます」

「えへへへ…。そうかなぁ?」

「どんなスキル持ってるか…あっ。お知られませんよね」

「見たいの? えへへ…。どうしようかな〜。えっ? 見ちゃう? みたいの?」


 久しぶりの酒は、とても美味しく、ペラルタ王国の王都に来てからノーストレスで、気が緩みまくっていたノアは、ギルドカードをフルオープンで公開してしまう。


□□□──────────────────────

●名前:ノア・デモニウム・プリンセプス(精霊・女性18歳)

●職業:魔物を統べる者(ランク:S)、スキルポイント:543

●能力:体力C 筋力D 知力C 魔力G 運気B

●評価:知識S 信頼S 探求S 支配S 創造S

●習得:看破C 特定C 支配S 暗視A 隠密A

    念話C 検魔B 治魔C 回魔B 解魔E

    呼魔B 巣魔B 強魔C 結界A 弓矢D 

    野営D 解除F 回避C 短剣D 方角C

    採取B 鷹目B 狼鼻C 豹耳B 薬草B

●状態:正常

◎固有:炎術B 月術B 進化A

──────────────────────□□□


「「「えっ!?」」」


 お貴族様剣士、魔女っ子少女、元気な格闘家女子は、脳の処理が追いつかず、開いた口が塞がらない。


「な、何から…ツッコめばいいのやら…」

「ノアさんって…人間じゃなかったの?」

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