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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第三部 異世界から来た転生者
132/243

第132話 

 ノアの思考が停止する。しかし、岩巨兵(ストーンゴーレム)のラヴレーンチェフは、冷静だった。


「ノア、バフ」

「【強魔】!!」


 ラヴレーンチェフは両手を上げ、鉄巨兵カリブルヌスジャイアントのパンチを、正面から受け止める!?


 ミシミシ、パリンッ、グシャ…、ゴトンッ!! ラヴレーンチェフの体が…ほぼ、崩壊する。


「【回魔】!! 【回魔】!! 【回魔】!! 【回魔】!!」


 即死じゃなければ…どうにか…。


 冬狐姫(ヒエムスクィーン)のカルメンシータと、灰狼侍(サムライウルフ)のアウギュスタは、攻撃に転じていた。

 

「ノア! 何やってるの!! ラヴレーンチェフから離れて!!」


 猫亜人(ゴロゴロニャー)のアネッテが、灰壁馬(グレイウォール)の毛皮製の外套のフードを引っ張る。


 司令塔のノアよりも…冷静で優秀な仲間に感謝する。


 隕石鷹(メテオホーク)のエドヴァルドも召喚して、頭部のオーブへの攻撃を指示した。


「ラヴレーンチェフ!! 頑張って!!」


 一撃で体が崩壊寸前まで追い込まれるのだ…どれだけ痛いのだろう…それでも…非道でも…ノアは、 ラヴレーンチェフに、鉄巨兵カリブルヌスジャイアントを挑発させた。


「私も行ってくる。ごめんね。ラヴレーンチェフ。私じゃ…あいつの攻撃を回避できそうにない」

「イケ、オンナ、オマエ、スキ」


 女の子になったから、キライからスキね。でも、そのスキって、どこまでの意味なんだろうか? 違う! 今は、戦いに集中しないと…。ノアの役目は、ラヴレーンチェフの強化と回復だ。


 鉄巨兵カリブルヌスジャイアントが、オーブににまとわり付く、アウギュスタへターゲットを変えようするが、ラヴレーンチェフが挑発して、ターゲットを自身に固定する。そして、また強烈なパンチが振り下ろされた。


 ガッガガガガ…。地面が大きく揺れる。ノアは両膝と片手を付きながらも、ラヴレーンチェフの体が完全に崩壊する前に回復させる。


 ラヴレーンチェフの頑張りに涙が出てくる。すると、いつものように、銀溶液(シルバースライム)のペルペトゥアが触手で涙を吸い取り、別の触手でペチペチをノアを励ます。


 そうだ!! 結界を…ラヴレーンチェフにかけることができれば…。


 鉄巨兵カリブルヌスジャイアントは、パンチが効かないと理解ったのか、片足を振り上げる。


「キック!?」 


 あの巨体の蹴りなど、どれだけの威力なのだ!? パンチの比ではない!!


「間に合って!! 【結界】!! 【結界】!! 【結界】!! 【結界】!! 【結界】!!」


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