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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第三部 異世界から来た転生者
129/243

第129話

 アネッテが生贄になるまで二ヶ月。それまでノアは、進化した使い魔たちと特訓の日々を送っていた。そして、その合間に敵の監視も続けていた。


「3万から増えていないな…。何でだろ?」


 【特定】スキルで敵陣の様子を伺っていたノアは、あることに気がつく。


「あれ? ボスって…人間とか…言っていた気がする…」

 

 ノアが認識しているボスは、鉄巨兵カリブルヌスジャイアントだ。どういうこと!?


「ダンジョンの中に要塞型ダンジョン…。あれ?」


 第80階層のボスが、3万の青子鬼(ゴブリン)赤巨鬼(オーガ)緑豚兵(オーク)

 第90階層のボスが、鉄巨兵カリブルヌスジャイアント

 第100階層のボスが、人間…。


 ということなのかな? つまり…あの要塞型ダンジョンで最後…。そういえば、第100階層のボス倒したらどうなるのかな? とりあえず出発前にアネッテには、別れの挨拶でもしておこうかな? 帰還ポータルとかあったら乗っちゃうし、また78階層まで下りてくるの面倒だからね…。


 そうそう…。ノアに月のものが来て、残念ながらアネッテの子は身籠っていませんでした。アネッテは号泣して、また子作りチャレンジしようと、ノアにお酒をすすめてきたのですが、前回主人を守れなかった冬狐姫(ヒエムスクィーン)のカルメンシータと灰狼侍(サムライウルフ)のアウギュスタの怒りの守護により、きっちりと守られています。


 ヒガシヤマさんが、日本に帰る時、ノアの名前を『ノア・デモニウム・プリンセプス』に変更していきました…。そして、職業も【精霊使い】から【魔物を統べる者】とか…とんでもない職業に勝手に変えていったのです。

 スキルで言えば、【従属】スキルが上位の【支配】に進化しました。それと左腕の精霊義手(エレメンタルアーム)についてきた固有スキル【進化】を使ったことにより、しっかりとギルドカードに明記されるようになりました。

 あと地味に【弓矢】と【短剣】のランクもGからFにランクアップしました。


□□□──────────────────────

●名前:ノア・デモニウム・プリンセプス(精霊・女性13歳)

●職業:魔物を統べる者(ランク:F)、スキルポイント:11

●能力:体力C 筋力D 知力C 魔力G 運気B

●評価:知識E 信頼D 探求F 支配C 創造G

●習得:看破D 特定C 支配G 暗視A 隠密A

    念話C 検魔B 治魔C 回魔B 解魔E

    呼魔B 巣魔B 強魔C 結界A 弓矢F 

    野営D 解除F 回避D 短剣F 方角C

    採取B 鷹目B 狼鼻C 豹耳B 薬草B

●状態:正常

◎固有:炎術B 月術B 進化G

──────────────────────□□□


 そして、時は来た…。


「さて、ダンジョン踏破に向けて、ラストスパートだね!」


 踏破したことにより、何が変わるわけでもない。しかし、強者に抗う何かを手に入れられる気がしたのだ。だって、ヒガシヤマさんのアドバイスなんだもん。信じるしか無いよね。


 踏破したら…森を出て、また悪意のある世界に触れるんだ。


 14歳のノアや15歳のノアが、一体どこで何をしているのか…。想像も出来ないけどね。


 振り返れば、自信に満ちた使い魔たちが、出発の時を待っていた。

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