第128話
あれ? あれれれれ? 白姫狐のカルメンシータの身長が急激に伸びていく。ピンッとたった狐耳、真っ白なフワフワの尻尾、豊満な胸、美しいくびれ、淫乱なお尻と、より女性らしく妖艶なシルエットに…。18歳位のお姉さんに!?
「ど、どいういうこと!?」
「はい…。ノア様…。進化は進化であり、その先に成長がありますコン」
「コン? ちょっと…。コンが邪魔で頭に他の情報が入ってこない…」
「つまり、拙者たちの進化前の成長が、進化後にも適応されるって事でござる…」
「拙者!? ござる!? それって…ヒガシヤマさんが言っていた…侍!? アウギュスタが!?」
ムキムキマッチョの男の子だった灰刃狼のアウギュスタも成長した。身長は…2mを超え…狼耳にポニーテール…確かチョンマゲとか言ってたな…になり、腕の太さなんて…ノアの胴回りと同じ位だ! しかも…年齢はダンディーなおじさんに!?
「オデ、ノアさま、マモル…」
はっ!? オデ系? 黒岩鰐のラヴレーンチェフは…第60階層のボス…岩巨兵の小型版に成長? おいおい…それ進化でしょ!?
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●名前:カルメンシータ
●種類:冬狐姫
●能力:体力C 筋力D 知力A 魔力B 運気C
●習得:幻術B 凍結C 吹雪B
●状態:正常
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●名前:アウギュスタ
●種類:灰狼侍
●能力:体力C 筋力B 知力C 魔力G 運気D
●習得:咆哮C 二刀B 居合A
●状態:正常
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●名前:ラヴレーンチェフ
●種類:岩巨兵
●能力:体力A 筋力B 知力D 魔力C 運気D
●習得:挑発B 鉄壁B 死守B
●状態:正常
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用意してもらった子供服が…。岩巨兵のラヴレーンチェフなんて、また服が不要となった。
「ノア様。我ら三人で…大凡、赤巨鬼300体分の強さでコン。戦い方次第では、それ以上の戦力になりますが、3万の軍勢には勝てまコン。勝つためには、ノア様の【従属】スキルを上位の【支配】スキルまで進化させる必用がありまコン。恐らくですが、我らも上位種族に進化して、【従属】スキルへの熟練度に貢献していまコン。そこで、村人500人を片っ端から、従属させるコン。それで…いっきに経験値を稼いで、【支配】スキルにするでコン!! 勿論、ランクアップ後には、500人の従属を解除するでコン!」
コンが邪魔だよ…。カルメンシータ…。
「それって…。【支配】スキルにランクアップして、火蜥蜴のエドゥアールたちを進化させるってこと?」
「その通りですコン!!」
力に力で対抗するのは無謀だけど、ここまで圧倒的な数の暴力なら、こちらもそれ相応の措置を取る必用があるのかな…。