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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第三部 異世界から来た転生者
118/243

第118話

 突然の強襲!! しかも頭上からの攻撃!? 何もかも後手に回るノア。


 【回避】スキルで真横にステップしながら、【結界】スキルを発動させるが、矢のように鋭い隕石鷹(メテオホーク)の速度から逃げられない!!!


 だが、灰壁馬(グレイウォール)の毛皮製の外套から、銀溶液(シルバースライム)のペルペトゥアが、縄状態で飛び出し、隕石鷹(メテオホーク)を縛り上げながら、ノアを触手で弾く。


 ノアが油断してても、ペルペトゥアが警戒しててくれたのか。またノアは、【特定】スキルを有効に使えなかった…。大反省ですね…。


 ペルペトゥアは、隕石鷹(メテオホーク)をモグモグと食べ始めた。


 空からの攻撃か…。今の使い魔達で対応できるかな? ノアは警戒しながらも、いつもの布陣を展開する。しかし、これって…狭いダンジョンの通路用なんだよね。こんな広い場所で、この布陣って…いろいろと対応できなさそうだけど…。


 なので、左前方を灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタ、正面を黒岩鰐(ストーンアリゲーター)のラヴレーンチェフ、右前方を白姫狐(クィーンフォックス)のカルメンシータにして、ラヴレーンチェフとノアの距離を縮めた。


 白浮霊(ホワイトレイス)のフェールケティルは頭上を飛んでもらい上空からの敵を任せる。

 隕石鷹(メテオホーク)を食べ終えた、ペルペトゥアは満足そうに外套の中に戻る。


 そうだね。今度、隕石鷹(メテオホーク)が襲ってきたら従属しよう。飛行系の魔物も重要だよね。


 すると、今度は、前方に集団の魔物の反応が!!


 青子鬼(ゴブリン)赤巨鬼(オーガ)緑豚兵(オーク)の混合パーティ!? しかも、こちらを認識するや否や、矢とか魔法とかを放ってきた!?


 予想外の事態に司令塔のノアが、しっかりと指示を出せずに混乱する使い魔達。


「あわわわっ!? えっと、アウギュスタ! と、特攻!?」


 特攻するアウギュスタに、敵パーティーは集中砲火を浴びせる。


「だ、駄目!! 月弓(ムーンアロー)


 数十本の魔法の矢が、雨あられと敵パーティーに降り注ぐ。赤巨鬼(オーガ)を残し、他は倒せてみたいだ。


「カルメンシータ! 赤巨鬼(オーガ)を凍結させて! 近づきすぎないようにね」


 赤巨鬼(オーガ)をカルメンシータに任せて、ノアはラヴレーンチェフに守れれながら、アウギュスタの救出に向かう。


「ごめんね。アウギュスタ。ノアが馬鹿ばかりに…こんな怪我を…」


 ノアは【回魔】スキルで、アウギュスタの治療を行う。


 まったく、格下の魔物に何をやってるんだ…。悔しくて、ノアの瞳からは大粒の涙が溢れだした。


 外套から触手を伸ばし、ペルペトゥアは涙を吸収する。

 そして、ペチペチとまだ戦いは終わっていないと、知らせてくれた。

 敵側の混合パーティーに増援が来たのだ。

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