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ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第三部 異世界から来た転生者
117/243

第117話

 二週間! 二週間です!! 悩みに悩んだ必勝方法。


 ノアは、火蜥蜴(サラマンダー)のエドゥアール、風妖精(シルフィード)のクローイ、白姫狐(クィーンフォックス)のカルメンシータ、灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタ、白浮霊(ホワイトレイス)のフェールケティルと手を繋ぎ【隠密】スキルを発動させて、夢蝶々(スリープバタフライ)の真後ろにいた。


 卑怯と言われようとも。能力全開で戦うのです!!


 火炎が!! 竜巻が!! 凍結が!! 斬撃が!! 憑依が!! 夢蝶々(スリープバタフライ)を直撃する。元々、体力の少ない夢蝶々(スリープバタフライ)は、初撃で断末魔をあげ地面に落ちた。


 夢蝶々(スリープバタフライ)が倒されると、雑魚な400匹も消滅した。


 はぁっ、はぁっ、はぁっ…。き、緊張したぁ!! ドカッと床に座り込むノア。


 いくら【隠密】スキルでも、何かを察知されて範囲攻撃された場合、ノアの体力では、夢蝶々(スリープバタフライ)と同じように、一撃で死んでしまうのだから。


 それに【隠密】スキルから【結界】スキルを発動する一瞬の隙に、攻撃される可能性もある。それは、灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタ以上の高レベルな剣士ならありえる話なのだ。


「これは…強いけど、あまり使わないほうがいいね」


 実戦経験を積めば積むほど、戦いの奥深さに気付く。


「ノアには…向いてないな…」


 でも、頑張らないと!! 抗う力を手に入れないと!!

 ヒガシヤマさんからのアドバイスなのだから…。


 ノアは立ち上がると、第70階層への階段を下り始めた。


 ボス以外で苦労したことはないんだよね〜。また、サクサクっとボスまで行って………!?


 あれ? あれれ?


 下りても、下りても、次の階にたどり着かない。


 そして、次の階層に到着。あれれ? 第78階層? 入り口にドアに張り付くプレートで、現在の階層を確認した。


 ドアを恐る恐る開くと…。


 見事な、太陽の光に照らされた青々とした大草原が広がっていた。そして、天井もなく、青空と白い雲。


「ここは? 一体!?」


 ダンジョンの中に、地上があったのだ。


「キェェェェェェッッッ!!!」


 上空から急降下してくる隕石鷹(メテオホーク)に、ノアの反応が追いつかない!


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