表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノア・デモニウム・プリンセプス  作者: きっと小春
第三部 異世界から来た転生者
114/243

第114話

「でも…あの時は、岩巨兵(ストーンゴーレム)の仕掛けも、余力があるうちの撤退も、何も…出来ていなかったんだな…。ヒガシヤマさんとのデートと肉体の限界で、頭がいっぱいだったな…」


 ヒガシヤマさんとの昨晩を思い出し、一人顔を赤らめるノア。


 色ボケしながらも、ちゃんと【特定】スキルには、黒岩鰐(ストーンアリゲーター)を補足していた。この魔物にも物理攻撃は効きにくいけど! 白浮霊(ホワイトレイス)のフェールケティルに精神攻撃を指示する。


「うん、決まったみたいだね!!」


 混乱している最中に【従属】スキルを使い、見事!! 従属に成功する。


□□□──────────────────────

●名前:ラヴレーンチェフ

●種類:黒岩鰐(ストーンアリゲーター)

●能力:体力C 筋力C 知力G 魔力G 運気G

●習得:挑発E 鉄壁C

●状態:正常

──────────────────────□□□


 戦闘の布陣を変更する。白姫狐(クィーンフォックス)のカルメンシータと灰刃狼(ブレイドウルフ)のアウギュスタのツートップから、カルメンシータを外して、ラヴレーンチェフを入れる。カルメンシータは、ツートップの後ろ、ノアの前に配置する。


 このまま岩巨兵(ストーンゴーレム)へ再戦とか無謀なことはしない。しばらくは、連携の確認と、ラヴレーンチェフとの信頼関係の構築に時間をかける予定だ。


「だけど、今日はお家に帰ろうか…」


 ◆◇◇◇◇


「ただいま〜」


 真っ暗な屋敷。それでも「サプライズ!!」とか言いながら、ヒガシヤマさんが出てくるのでは? と期待してしまう。カルメンシータが頭から肩に降りてきて、頬に体を擦り付ける。


「大丈夫だよ。カルメンシータ…」


 誰もいないリビングのソファーに体を投げ出す。


 あぁ…。ここで寝転がっていれば、ヒガシヤマさんが、ご飯を…。


 あれ? ちょっと待て! ヒガシヤマさんって、スキルでご飯を用意していたんだよね? 


 材料は? 調味料は? 食器は? あれれれれれ?


 家中探したけど、何もない…。


 そして、ノアはひらめく。


 左目は…。一日、10分だけ精霊王の力が使える…。ご飯が精霊王の力として…認識されていればいいけど…。


「出て来い!! ハンバーグステーキセット!!」


 ドン!! ノアの中で、精霊王の力は、スペシャルコックさんに認定された瞬間だっった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今回食事を出現させるのに(詠唱に)使った時間を十秒として一日六十回は利用出来ますね、精霊王の力いいな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ