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第二の街 ボロス


 何も問題もなく次の街 ボロスへと着いた。


 前の街で大歓迎をされ身動きが取れなかったので、今回も身構えていたが拍子抜けだった。


 ウォルフォードさんの計らいで出店を回る時間を貰えた。いろいろな店を見ているが頭に思い浮かぶのはサラの事だ。

 そうしてフラフラ見ていると一つの指輪が目に入った。サラに似合うだろうと直感で思った。


 この世界や国の事なんて、本当はどうなっても構わない。ただココ村を、そしてサラを守りたいからここまで来たのだ。

 もしあの時サラが泣いて行かないでと言えばもしかしたら一緒に最後を迎えたかもしれない。


 人々に希望とか国の思惑とか難しい事を考えるのはやめよう。でも譲れないものは妥協しない!

 この戦いが終われば絶対にココ村に帰る!父さんやサラにただいまって言う!ただそれだけを考えて必要な事、自分ができる事をしよう!


 サラの為に指輪を選んで宿に戻った。






 宿に戻って来たレオン様は何か憑き物が落ちたかのように爽やかな笑顔で挨拶をしてくれた。

 その笑顔は私に対しての好意で無いことはわかった。

 それでも彼の精神的な負担が少しでも和らいだのなら今は良いと思おうと納得させた。









 無心で素振りをしていた。

 しかし集中できずに思案しながらそれでも素振りを続ける。

 俺はゴブリンの動いている所を見ていない。

 死体は運んで来たが、どんな動きをするのか、どんな声を出すのか、動きを見た時に、俺は一歩踏み出す事ができるのだろうか。


 考えに集中していると、いつの間にかレオンも隣で素振りをしていた。

 彼も何か考えながら素振りをしているが、何かスッキリしたような表情をしている。


 今はもう考えるのをやめよう。

 ただ無心に剣を振って、歳上としてカッコいい姿を見せ続ける事にしよう。



 夕日が沈むまで2人は剣を振り続けた。



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