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第一の街 フリーラン 前


 今回の辺境まで旅で僕の立ち位置はエリーゼ様の護衛ということになっている。

 一緒の馬車に乗ればいいと言われたが、エリーゼ様の元々の護衛騎士も付いているし体力をつける意味でも馬車の周りを警戒しながら徒歩という形にして貰った。

 ウォルフォードさんが代わりに馬車に乗ると言い出したが即却下され、僕と一緒に歩く事になった。




「そういえば今から行く街はどんな所なんですか?」

「あぁ、牛と小麦の街フリーランだな。あそこの肉は美味いぞ!鮮度が大事だと思い知らされる」

「牛ですか!楽しみですね!村では肉と言ったら猪だったので。ほら、あの肉って味は悪くないんですけど臭いがね…」



 そんな会話をしつつ、ゆっくりと進む馬車の速さでも早朝に出発して夕方には商人の街フリーランに到着したのだった。





 門を抜けると街中の人が集まったのではないかというぐらいの群衆に囲まれた。


 フリーラン

 そこは牛と小麦の街であり、商人の街でもある。

 牛や小麦を買い付けに来る商人を相手とした商売、宿泊施設や繁華街と発展して、王都に次ぐ規模の活気が見てとれる。


 泊まる宿までの道を騎士達が作りその間を馬車が進んでいく。

 僕達は馬車のすぐ後ろにつき歩いていった。


 これは訓練どころか、街を一人で歩く事も出来なさそうです。


 僕とウォルフォードさんは相部屋で正直ほっとしています。



「なぁレオン?故郷のあの幼馴染の子とはもうヤッたのか?」

「ちょっ!いきなりなんですか!?」

「そりゃ〜人生の先輩としてお前を男にしてやろうかと思ってな!ここではそんな店も多いからな!」

「余計なお世話です!」


 相部屋でほっとしてしまった時間を返して。


「まぁ半分冗談なんだが、ここからは真面目な話だ」


 茶化すような声を止めいきなり真面目な顔になったウォルフォードさんに僕は頷く。


「エリーゼ王女の事だ。レオンお前は理解しておいた方がいい。今回なぜ帝国と戦争ではなく王女の使者を向かわせる事にしたのかを。国は王女とレオンの婚姻を望んでいる」

「え?そんな!待ってください!僕は只の村人ですよ?」

「しかし国の重要人物だ」

「でも…俺にはサラが…」

「だからだ!王女の行動に注意する必要はあるが、お前も行動には注意しろ!何か起きて責任とれと言われたら1発で終わりだからな?」

「………わかりました」


 そんなのどうやって回避すればいいんだよ!!



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