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秘密の仕事

作者: 桜華繚乱

何か色々とおかしいので生暖かい目で見て頂ければ幸いです。

m(-ωー)m

ガオーーーーーーーーーーーン

エンパイアステイトビルのあった場に銃声が木霊する。

『命切、やったか』

命切と呼ばれた少年は三キロスナイパーライフルを分解しながら、

「ああ、任務は終えた。清掃が終わり次第、帰投する」

『りょーかい。それより彼女さんたちに土産はないのかい?』

「うー、買ったほうが良いか?」

命切は困ったような顔をしてたっぷり1分以上も唸ってから、そう答えた。

『ああ、絶対買ったほうが良いね』

同僚が通信でそう答えると、少年は苦い顔になった。

「何にするかな」

少年はライフルの清掃をこの数分のうちに終わらせて真空パック用の袋(特注品)に一つずつ丁寧な手つきで入れてゆく。

『一家の親父さんにばれたって言う三人はどうするよ』

「母親の紫が、こちらのコスプレ衣装?の本革のボンテージで。長女の紫織が、こちらのPC関連機器一式で。次女の紫苑が、こちらのゲーム数本にするよ」

『そんなんで良いの?』

「ああ、本人たちからある程度は聞いていたからな。そして、最後のジェームズお前が最も聞きたいであろう人妻の未華は、装飾品にするつもりだよ。よしっ作業が終わったため、是より土産を買って帰投する。」

『了解。明日は、BOOK OFFでバイトだろ?倒れるなよ』

「ははは、気をつけるよ」




そんな感じで私のこの日の仕事がおわったんだ。

いきなり終わりで何のことかわからないだろうな、最初から教えてあげるよ。




20XX年10月25日金曜日6時

命切こと相楽由紀は、自室のベッドの上で父に起こされもそりと、起きたその部屋のベランダに紙の束が投げ込まれた。

~~~命切へ、今日の標的はアメリカンマフィアのボスのお抱えの幹部の一人だ。いつも通り証拠は消さなくてもいい。夜10時から特殊機に乗ってもらう。3時間で終わらせろ。~~~

それを読んだ私は苦笑いと欠伸を噛み殺しながら呟いた。

「またか」

その時、私の胸中には7割の呆れと3割の諦めがあった。そして、それを全て破り捨てた。

「降りるか」

私は階段を降り、親に挨拶をした。

「おはよう」

それに親が返事をした。

そして私は、学校に行く準備し、朝飯を食べてから、家を出た。

そして通学路で、いつもの連れと合流した。

「お姉ちゃん、おはよっ(笑)」

「おお、テトちゃん、おはよっ(笑)」

「テトちゃん言うな。で、マイ・ファザーは?」

「まだ来てないよ」

「まじで?仕事の事で聞きたい事が有ったのに」

「テトちゃん、まだその仕事してたの?」

「あぁ、やめる機会もないからね」

チリンチリン♪

「お二人さーん?」

「おお、ファザー、おはよっ(笑)」

「おはよっテっちゃん」

「そうだ、聞きたい事があるんやけど。アメリカンマフィアってどれ位粘る?」

「んー、無礼者には地の果てまでって感じかな。」

「まーじーでー?」

「ファザーもまだそんな仕事してたの?」

「おお!しばらくは辞める気はねーぞ」

等とだべりながら学校へ行き授業を終えた。




同日夜10時 成田空港

「おい!アルカイン!来てんだろ、出てこい!」

「おやおや、命切、荒れてるね」

「仕事中は変わるって知ってんだろ」

「まあね、何回君に殺されかけたことか」

「たった3回だろ」

「それにしても君は不安定だね」

「どうでも良いだろそんなこと」

「そうだね。では、行って来ると良いよ」

「ああ、さっさと終わらせて来るぞ」




同日11時 アメリカ エンパイアステイトビル跡地

「ジェームズ、これより狙い撃つぜ!」

『はいはい、死なねえ程度に頑張れよ』

「はっ一発で終わらせるぜ!」

その言葉を境に由紀=命切は、照準を合わせる為に黙り込んで微動だにしなくなった。




三十分後

ガオーーーーーーーーーーーン

エンパイアステイトビルのあった場に銃声が木霊する。

『命切、やったか』

命切と呼ばれた少年は三キロスナイパーライフルを分解しながら、

「ああ、任務は終えた。清掃が終わり次第、帰投する」

『りょーかい。それより彼女さんたちに土産はないのかい?』

「うー、買ったほうが良いか?」

命切は困ったような顔をしてたっぷり1分以上も唸ってから、そう答えた。

『ああ、絶対買ったほうが良いね』

同僚が通信でそう答えると、少年は苦い顔になった。

「何にするかな」

少年はライフルの清掃をこの数分のうちに終わらせて真空パック用の袋(特注品)に一つずつ丁寧な手つきで入れてゆく。

『一家の親父さんにばれたって言う三人はどうするよ』

「母親の紫が、こちらのコスプレ衣装?の本革のボンテージで。長女の紫織が、こちらのPC関連機器一式で。次女の紫苑が、こちらのゲーム数本にするよ」

『そんなんで良いの?』

「ああ、本人たちからある程度は聞いていたからな。そして、最後のジェームズお前が最も聞きたいであろう人妻の未華は、装飾品にするつもりだよ。よしっ作業が終わったため、是より土産を買って帰投する。」

『了解。明日は、BOOK OFFでバイトだろ?倒れるなよ』

「ははは、気をつけるよ」



翌日

 また私は父に起こされていた。そして紙の束を見つけるとたちまちに顔色が曇った。

「ジェームズ、最近仕事多くないか?」

『そうか?一時期ほどでもないだろ』

「あの頃は色々おかしかったんだよ」

『でもたのむぞ今はお前しか動けないんだからな』

「あいあいさ~♪」

『やる気あんのか?』

「ない!」きっぱり!

『言い切るなよ』

「まあ。サポートは頼むぞ」

『はいはい』

その一言で私は通信を切った。

9時から17時までBOOK OFFでバイトし家でくつろいでいた。

「そろそろだな」

私がそう呟いた瞬間、通信が入った

『命切、そろそろ準備を始めろよ』

「ナノマシンで人の状況を調べてんじゃねーよ」

『とは言っても常にモニタリングしてんだから分かるにきまってるだろ』

「はいはい。で、今日はVIP用のパーティの警備で横浜だったか」

『しっかりやってくれよ傭兵会社MIND所属特殊工作員・松永 命切殿』



同日午後十時 横浜 とある屋敷

「ふあ~、寝む」

「ヘイ!ガードマンお手洗いは何処だい?」

「そこを曲がってすぐ左側になります」

「センキューこれ、とっておきたまえ」

「ありがとうございますMr.ベンソン」

「ははは」

「厭な奴だ。それにしても不穏な空気がダダ漏れだな何も起きなけりゃ良いんだが」

その時

タァーーン

一発の銃声が轟いた。

「糞!案の条か」

私は体内のナノマシンで会社に連絡を入れた。

「謎の集団による襲撃を受けた!是より状況を開始する」

『こちらでも確認した。場合によってはブリュンヒルデの使用を許可する』

「了解」

その言葉と同時に私 否、俺は後ろの壁を蹴った。

ガコン!ギィーーーガシャン!!

俺の隣には、先ほどの通信でブリュンヒルデと呼ばれた武器が横たわっていた。

ドイツ語の銘とはうらはらに80cm強の二本の白と黒の日本刀である。

俺は徐に刀を左右に一振りづつ、右手に黒、左手に白の刀を持ち、騒ぎの起こっているパーティ会場へ乗り込んだ。

会場には騒ぎを起こした張本人のグループと夥しい数の人だった物つまり人の亡骸が横たわっていた。

俺は興奮を抑えることが出来なかった。そして一つ嬌声を上げると笑いながら首謀者たちに突っ込んでいった。

「ひゃははははははははははははははははははははあっはあはハハハハハハハハハハ!」

俺はまず一番近くにいる奴の頸を一文字に撫でた。もちろん刀で。

そうしている間に大将と思しき男が

「打ち殺せ!」

と怒鳴ったため一斉砲火が始まった。

俺は当たりそうなものだけ叩き落としながらスローダガーを、投げた。

それは吸い寄せられたかのように大将と思しき男の頸に刺さった。

それを見た連中に動揺が走り射撃が一瞬止んだ。

それを見逃す訳もなく、俺は飛び出し一番近い奴を肩から袈裟切りにし。返す刀でその奥にいる三人目の左肩を貫いた。

衝撃から立ち直った一人が撃つ弾を切り落としながら時に方向をそらして別の奴に飛ばしたりして一人を除き全員斬った。

そして生き残った一人に、

「生き残りたければ今回したかったことを洗い浚い吐け」

と言った。

「俺たちは世界の奴隷を解放するために直訴に来たつもりだったんだ。

だがお前が二人目に殺した奴が俺たちの大将だったんだ。大将にはそんなつもりはみじんもなかったみたいだがな」

「フンっ馬鹿か?貴様は」

「ああ、そうだなお前ほどじゃねーけどな!一緒に死んでもらうz

「だから馬鹿かと聞いているのだ」

俺はその一言を言う前に男の頸を起爆装置とともに刎ねた。

「こちら命切、鎮圧完了した」

『鎮圧確認 帰還せよ』

「…………了解。ブリュンヒルデの整備が終わり次第帰還する」

『了解。何だその死に損なったとでも言うような間は』

「ん? あぁ、その通りだよ死に損なったと思ってるよ」

『死なれちゃ困るぜわが社の稼ぎ頭さん』

「わーてるよ」

「それにしても、相変わらず不安定だな」

「うるせーな、どうでも良いだろそんな事は」

などと話しながら私、松永命切こと、相楽由紀は、次の己の死ぬかもしれない任務を思い浮かべて恍惚の色を顔に浮かべた。


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