"線"を引く意味
長い質問の翌日。
制作の基礎をChatGPTに質問し、
今後の進め方を考えました。
テーマはハッキリしているので大丈夫。
プロットは…昨日質問したときの文章をコピーして整えれば使えそう。
時系列表は絶対必要だし作らなくっちゃ。
ウチのPCはXP。流石に怖くてLANを抜いている。
ここ数年スマホとタブレットで十分だったため電源も入れていない。
最後に電源を入れたのがいつかも思い出せないくらいだ。
老体に鞭打って…うぅん、この子はもう十分頑張ってくれたから休ませてあげよう。
動画作成となるとスペックも厳しいはずだから。
すぐに新しいのを購入する訳でもないし、
そこはゆっくり情報収集していこう。
こんな感じかな。
よし、ネットカフェに行って資料を作ってこよう!
〜〜〜
ネットカフェでプロット(のようなもの)と時系列表(経過年数と登場人物のマトリクス)を作成、印刷して帰宅する。
時間は日曜日の15時。
ヤバい、今日はここまで!
明日から仕事が始まる。この時間からはいつもと同じ過ごし方をして身体の調子を整えなきゃ。
15:30まで晩ご飯の下ごしらえ
17:30までしっかり入浴
20:00まで晩ご飯(ビール付)
20:30まで翌日のお米研ぎ
あとは24時を限度に静かに過ごす。
仕事を卒なくこなすためにイレギュラーを極力減らしたい。
ミスする原因を無くすために始めて何年も続けている日曜午後の過ごし方を今日もロボットのようにこなす。
必要な家事を終わらせてベッドに横になる。
ネットカフェで作ってきた枠線だけの時系列表を見ながら、内容を書き込むためにペンを持った。
このキャラがここからここ………
ペンを持って5秒、私は固まってしまう。
その線は、私の頭の中でずっと暮らしてきたその人を──
私が"殺す"線だということに気付いたのです。
それから3日間、
枠線だけの時系列表はテーブルの上に置かれたままでした。
このままじゃ必ずどこかで矛盾が生まれる。
でも、どうしても書けなかった。
頭の中でずっと“泣ける場面”を思い描いていた。
それらはすべて「起きたこと」。
でもいま私が書こうとしているのは、「起こすこと」。
たとえ想像の中の人物でも、
ペンを進めた瞬間、その線は
“私がその人を手放す” という意味を持ってしまう。
――どうしたら、私はこの線を引けるんだろう。