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四神の巫女  作者: 六花
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澄水澪

水龍寺澄水澪(すみれ)は早朝に起きて、祠に行き、祠を綺麗にして祈る

その時朝露の光りで澄水澪の髪が輝く

幼い時から祖父、伯父に教えられた水龍寺家としての儀式で習慣

水龍寺はは本家に本社があり、各分家にて祠があり清め祈る使命でもある

古くからの儀式、しかし澄水澪の親はこの儀式を行わ無い

雨水(うすい)は水龍寺を嫌い、継母の恵梨香(えりか)は水龍寺と言う名前で父に近寄り再婚したのだから

勇人(はやと)、妹朱里(あかり)も継母の連れ子の為、水龍寺の事を知ろうともせず

に祠のお清めを嘲笑う

家では跡取りの澄水澪だが、居ないものと扱われてる

食事も何回も用意されてない時もありどうでもいい

学校は小さな村の為、中学と高校は一括で大学は別の街にいかないと無い、それでも小学校から一緒の為、皆の事情は兄弟並みに知ってる

朱里はそれでも姉澄水澪をバカにし来る

それは澄水澪には友達と呼べる者が居ないから、しかしそれは水龍寺の使命感が強い為友達を作らず、祠を最優先にする為、同級生はそれを理解してる為、妹朱里の言葉を一切信じない


朱里は姉澄水澪を小馬鹿にしようと歩いてると聞こえて来る話し声に耳を傾ける

「水龍寺さんの妹、水龍寺さんをバカにしてるけど水龍寺家の掟知ってるのかな」

「知らないだろう、知ってたらあんなに水龍寺さんをバカにしないだろう、しかも水龍寺家の公言も禁止だろう?下の方の分家だろうが」

「そんな事俺達が知ってるのに水龍寺さんの妹が知らないとはな、無知過ぎるだろう」

朱里はそんな言葉が信じられなかった

水龍寺家の掟、自慢も禁止、皆が知っていて、私だけ知らない?

「しかも水龍寺家の者って水や雨の文字が入るのに、妹の名前には水の文字が無いから水龍寺家に認識されてないだろうに」

朱里の名前に付いてない水や雨の文字、それでも私は水龍寺家の娘よ!

朱里が怒り離れるのを澄水澪の同級生達が見ていた

全て澄水澪から聞いた事、きちんと聞けば最低限教えてくれる

それさえ知らない妹

(学校内だけでもあいつを守りたいからな)

それは同級生達の願い


休日澄水澪は変わらず朝から祠へ向かう

恵梨香と朱里は澄水澪を放置し本家の者が来るからおめかしする

朱里を本家の者に選ばれたら恵梨香も大満足である、その為澄水澪が邪魔だったがいつもと変わりなく出掛けていく

(姉でなく私が本家に選ばれて本家に行くのよ!)

しかし本家から来た次期当主は朱里を見向きもせずに祠の方へと歩いて行く

(え?

なんで祠の方へ行くの?)

菫色の髪を流して歩くと祠に藍色の髪の少女が祈ってる

水に包まれた彼女

青年は彼女に近寄り祈る

満たされる水、青龍が包み守られてる彼女

(彼女は僕が守るべき水巫女様)

祈りを終えると彼女は倒れていた

「やっと見付けた、私の巫女様」

青年紫水(しすい)は澄水澪を抱き上げ家の方へ行く


やっと次期当主が戻られた

彼の腕には澄水澪の姿

(なんで姉が、意識も無いし)

「彼女が水巫女様だ、私は彼女を婚約者として迎える」

「やっと見付けたのですね水巫女様を」

水巫女?

水巫女って何?

姉が婚約者?

どうして?

紫水は澄水澪を寝かして寄り添う

朱里はずっと紫水を見ていた

しかし紫水は朱里を見向きもせずに澄水澪を見ている

「やっと出会えた私の巫女様」

どういう意味?


紫水は澄水澪を触れて本家へと帰る

彼女を婚約者として手続きして迎える準備をしないと

朱里は唇を噛み睨む

(どうしてなんで姉なの、ただ毎日汚い祠を掃除して祈ってるだがなのに!)

朱里は姉澄水澪を物置にな寝かせ閉じ込める


紫雨が本家へ帰り水巫女様が見つかった事、

彼女を迎える準備をする事を伝えた

その時雨が降ってきた

「雨、今日は雨だったかな?」

しかし雨が止まない、いつまでたっても


学校では皆が空を見てる

朱里は苛立つ、いつになれば雨が止むのよ

澄水澪が祈って無いからだと言いたいが同級生達は沈黙する


紫水は空を見る

「澄水澪様」

紫水が澄水澪の家に行く

「紫水様……」

紫水様が家に来てくれた

「澄水澪様はどちらだ!」

澄水澪様……

何故紫水様が次期当主なのに

紫水が向かうと物置にて澄水澪が倒れていて駆け寄る

「澄水澪様!」

意識が無い、紫水は澄水澪を抱き上げ祠へ連れて行くと二人の傍には雨が降ってない

祠に付き祈ると雨が弱まり澄水澪に水に包まれる

何が起きてるの?

水は龍となし澄水澪を囲う

『私の巫女』

澄水澪は龍と共に消えると紫水は冷たく朱里を見る

「何故紫水澪様が閉じ込められていた?」

答えられない自分がやったのだから

「水龍寺の血の継でない()()()が何故水龍寺と名乗ってる」

部外者、私は部外者でしかない、父の養子でも認めてない

紫雨は雨水を見下ろす

「部外者との婚姻は禁じたはずだよな雨水」

「はい」

部外者との婚姻は禁止

それを聴いた三人は驚く

「なら何故婚姻した!」

「娘は水龍寺として生まれたので」

澄水澪のみ水龍寺として

「まさか貴様、澄水澪に水龍寺の儀式を押し付けたのか!」

「はい」

わらわらと老人が怒る

「愚か者!水龍寺の儀式がどんだけの労働か知らないのか!

それを娘一人で行わせるとは、虐待も等しい!」

虐待も等しいって

「ただ朝から祠を掃除して祈るだけで」

「水龍寺の者でない部外者は黙れ!」

朱里を部外者として容赦なく怒鳴る

「今すぐ離婚しろ雨水!」

「できません、私は水龍寺の儀式を何一つできません」

「お前は破門にする!

澄水澪は本家の養子に迎える、二度と水龍寺を名乗るな!」

「はい」

澄水澪の事で、破門?

どうして、これから水龍寺とすら名乗れないのよ?

母は怒る

しかし父は爽やかな顔だ

「ありがとう澄水澪を虐待してくれて、ようやく水龍寺から離れられた」

父は知っていて放置して居たのか

水龍寺から離れる為の道具として

兄勇人は静かに見てる

兄勇人は水龍寺と名乗っても水龍寺の事など何も知らなかった

何故澄水澪は毎日祈るのか、水龍寺とは何の家系、同等の火炎寺、風雲寺、土流寺、安倍家もある

わからない

紫水が勇人を見る

「水龍寺を知りたいか?

知りたいなら家族の縁を切るんだ、彼等は水龍寺の部外者なのだから」

部外者


朱里は引っ越すことになったが誰も挨拶に来てくれない

どうしてよ

何故挨拶に来てくれないのよ!

お兄ちゃんは何か考えてるし、姉は本家に行き連絡もない








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