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プロローグ
自己肯定感高めであっけらかんとしている男の娘メイドと、拗らせたハリネズミ系令嬢が凸凹コンビながらも恋と人生をがんばるラブコメ(ちょっとシリアス)ファンタジー
最初は、笑顔が素敵だと言ってくれた。
次に会った時は、紅茶を入れる仕草が上達したと褒めてくれた。
その次に会った時は、どんな姿でも似合うと言ってくれた。認めてもらえて嬉しかった。
あなたに褒められると嬉しいというとくすぐったそうに笑うから、可愛いじゃんと思った。不正解なんてなかったと今でも思う。本当に、わからなかった。全部全部あなたとせいだと泣かれて殺されるまで、殺されてからも、どうすればよかったのかは、一つだってわからなかった。