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美少女勇者と美少女魔王の和解

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」


 ノアの頭を撫でて凛一が笑うと、そこへすかさずエリスが走り込んで来る。


「今まで人類と魔族の間にどれだけの確執があったと思っているのよあんた!! そんな簡単に和平条約結べるわけないでしょ! 例え使者を送ったって魔族の罠だと思われるのがオチよ!」

「それは、そうかもしれないけどさ……」

「だから!」


 エリスが頬を染めながらぷいっと横を向く。


「あたしも手伝ってあげるわよ」

「え?」

「だーかーらー! この勇者天使エリス様が勇者と天使の名の元に世界中の王様説得してあげるって言ってるのよ!」


 耳まで真っ赤にして声を張り上げるエリスが可愛過ぎて、凛一はエリスの頭も撫でてあげた。


「はは、エリスはやっぱりいい子だなぁ」


「ううう、うるさいわねこのスケベ変態女たらし! あんたなんかなんの力もない雑魚なんだからこのあたしが一緒にいてあげないとダメダメでしょ! だから仕方無くよし方無く! だって人間を守るのは勇者と天使の務めだもん!」


「まったく、素直じゃないなぁ」


「でも、本当にいいのエリス?」


 小さなノアがエリスを見上げながら問う。


 対してエリスはキッとノアを睨みつけて、


「言っておくけど、あたしのお父さんがあんたのお父さん殺した事、謝らないから」

「え……」


「あ、あれはあたしのお父さんがやった事であたしとは関係ないもん! だから、あんたが先代魔王の娘でも関係ないんだもん! そうよ! あたし達は勇者と魔王の娘ってだけなんだから……」


 エリスがノアに右手を差し出す。


「あたしとあんたが仲良くしても問題無いんだもん」


 エリスが差し出した手をノアはすぐに握る。


「ありがとう、勇者天使エリス」


「(かっ、かわいい!!!)」


 エリスの頭から湯気が立ち昇る。


「ふふふ、やりましたねルビさん」

「ええ、エリスはもう落ちたわ」


 凛一とルビは並んで邪悪な笑みを浮かべてエリスを眺める。

 四天王全員を魅了したロリっ娘魔王はこうして勇者すら虜にしてしまった。



 桜崎凛一の四八の主人公補正(スキル)

 ハーレム系ラブコメ主人公:ヒロインの為に戦う時、凛一は不可能を可能にする。



「そういえばノア、桜はどこにいるんだ?」

「ああ、桜ちゃんなら屋上にいるよ、ちょっと待っててね」

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