表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/70

炎のルビナード「回復してやろう。全力でかかってくるがいい」

 凛一達がいくら走ろうとも全ての扉は破壊された後でとうとう遺跡の最深部へと到達、そこには四天王ルビナードの姿があった。


 凛一が通う学校の体育館よりもさらに広く天井の高い空間の奥に祭壇があり、ルビはそこで漆黒のレイピアを持っている。


 いや、一つの剣を真ん中から裂いた片割れのせいでレイピアのように細く見えただけだ。


 ルビの腰には前回同様、赤い鞘に赤い剣の柄が収まっている。


 となれば今手にしているのは間違いなく魔剣エグゾディアスだろう。


「な!? 何でここに!? あの子達はどうしたの!!?」


 振り向いた途端に取り乱すルビ、その表情は家族を心配するお姉さんそのもので、見ていてあまりに痛々しかった。


「安心してください! 亀甲縛りっていうちょっぴりエッチな縛り方で拘束してるだけで全員無事だしカイナに至っては無傷です!」


「良かった、みんな無事なのね、本当によかった」


 ルビの目に溜まった涙がキラリと光った。


 その姿を見て、凛一はリンドバルム城で魔族の被害を聞いた時と同じ違和感を感じた。


 だが安心も束の間、ルビは四対一のバトルに備え、自身の赤い剣を抜くと空いた鞘に魔剣エグゾディアスの片割れを収めた。


 四対一とはいえこちらは三人の四天王との戦いで消耗している上に相手は四天王最強のルビナード、万全の状態ならともかく、消耗した今は確実に勝てるとは言い難い。


「さあ回復させてあげるわ、全力でかかってきなさい」


 と言ってルビが手をかざすと凛一達の足元が淡い桃色の光に包み込まれて、エリスと竜輝の傷と消耗したMPが全回復して凛一とセイルも気力が充実してくる。


「さあ、これで正々堂々真剣勝負よ!」

「いや、今のでルビさん消耗してるし四対一で正々堂々も何もないでしょう」

「いや、凛ちゃんは戦力に入って無いから」

「酷い! オレ役に立つんすよ! オレの頭脳には世界中の軍師が脱帽っすよ!」


 涙ながら自分の存在をアピールするがルビは笑って、


「うふふ、戦いが終わったらいっぱい可愛がってあげるからね凛ちゃん♪」

「くそぉ! だったらオレが勝ったらオレがルビさんにエロい事いっぱいしてやる!」

「それは楽しみね!」


 ルビが剣を一振りすると床から炎の波が湧き上がり、凛一達に襲い掛かる。


 それをエリスが進み出て縦に一閃すると波は左右に分かれて凛一達は事なきを得た。


「勇者のあたしを差し置いて凛一とばかり話して、随分余裕ね、その鼻っ柱をへし折ってやるわ!」

「やれるならどうぞ、その代わり……」


 ルビの笑みが魔性の美しさを見せる。


「私も第二形態を使わせてもらうから」


 ルビを纏う空気が一変した。


 炎も無いのにルビから熱風が吹き荒れて凛一達の肌を焼く。


 いや、炎はあった。


 だがそれは余りに小さく、ルビの赤いドレスの無い露出した肩と背中が薄く燃えている程度だった。


 熱風を考えればもっと大きな火が出たのかと思ったが拍子抜けである。


「何よあんた、それがあんたの第二形態? もっと凄い化物にでもなるのかと思ったけどずいぶん貧相な変身ね」


 森で戦った時も思ったが、普通第二形態や最終形態は魔王が持つはずだがエリスのファンタジー世界では魔族全員か、あるいは特別に強い一部の魔族全員が使えるらしい、と凛一は思うと同時にただ肩と背中が燃えただけでは変だと、何か隠しているとすぐにルビの分析にかかった。


「(しっかし分析すればするほど美人だしスタイルいいなぁ)」


『第二形態だかなんだか知らねーけどとっとと終わらせてやんよ!!』


 ビームサーベルを抜いたアークが超加速で走り抜けて戦いは始まった。


 普通に動くだけで空気の振動を感じる巨大ロボット、アークの大質量突進に臆することなくルビは自らの剣に炎を纏わせることで巨大化させ、ビームサーベルと真っ向から斬り結んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ