ダンジョン
『この遺跡に魔剣があるのか?』
ガノンダルヴァとの戦闘が終わった次の日の朝、凛一達はエリスの案内通りに森の中を進んでとある遺跡に到着していた。
「地図的にはそうなるわね、それにすっごく強い魔力をビンビン感じるわ」
「これは大陸で一度見たな」
竜輝の一言で遺跡を見上げる一同の視線が竜輝に集中した。
「竜輝あんたこれ知ってんの?」
「ああ、一度大陸に渡った事があるがその時に一度こんな森の中で見たぞ、そうか、あの時の遺跡が世界の融合で昨日泊まった村の近くに飛ばされてきたというわけか」
「その時は中に入らなかったの?」
「残念ながらセイラン帝国の兵士達と戦っている時に見つけて一時的に身を隠すのに使っただけだからな、入口までは入ったがあまり奥までは行っていない」
「そう、でもこれを建てたのはファンタジー世界の天使達だから中はファンタジー世界のモノのはずよ、勇者のあたしが先頭を進むからみんなは後ろをついて来て」
『「「了解」」』
「それにしても入口が大きいのは助かったわ、これならセイルのアークも通れるわね」
『天井が低くなったら四つん這いになって行かせてもらうぜ』
「よーし、いよいよRPGゲーム(ファンタジー)っぽくなってきたな、それじゃあみんな、遺跡ダンジョンへ突入だ!」
「ちょっと凛一! 先頭はあたしだって言っているでしょ!」
「やれやれ、落ち付きの無い奴らだ」
『まっ、オレ様はそこが好きなんだけどね』




