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剣と魔法のファンタジー主人公 エリス・グランベール

「見えたわ、あれがあたしの故郷でファンタジー世界の人間四大国の一つ、リンドバルム王国の王都よ」


 森を抜けて数日、フィールドのモンスターを倒し、何度も野宿をしながらやっとの思いでエリスの国が見えた。


 晴れ渡る青空の下、小高い丘の上から見える王都はまさに中世ヨーロッパを舞台にしたRPGゲームの街そのもので、周囲を高いレンガの壁に覆われた街の奥にはこれまたイメージ通りの洋風の城がそびえ建っていた。


『古めかしい街だな、オレ様の世界も千年前はこんな感じだったぜ』


「以前書物で見たバテレンに似ているな」


 セイルと竜輝の感想に凛一も同意して、エリスは久しぶりの故郷を前に嬉しそうに駆けだした。


「じゃあこっからは超特急で行くわよ! みんなあたしについてきなさーい!」


 原っぱを一人走るエリスの背を見て三人はため息をついた。


『やれやれ、エリスは子供っぽいな』


「まあそうだが、それより凛一、お前の妹は大丈夫なのか?」


「何が?」


『そういやお前の世界の連中ってオレ様らと違って戦えないんだろ? こっちにきてもう随分経つし、もう少し心配そうにしてもいいんじゃないか?』


 竜輝とセイルのもっともな問いに凛一は被りを振った。


「いや、あいつならドラゴンの群れの中でも生きてけるから大丈夫だって、それよりもお兄ちゃんであるオレがいない事によるストレスで精神的に病んでなきゃいいけど、そっちが心配だよ」


 竜輝とセイルはドラゴン達をねじ伏せる少女を想像して青ざめた。

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