第77話
開店してから数日が経った、最初はドタバタで久しぶりの仕事で懐かしさと緊張を感じたが、そんな感傷に浸るのもつかの間で最後の方には激務で全身の疲労が体を襲った。
カレンちゃんの約束、休みの日に冒険者として冒険をするのだが肝心の休みが取れない。なぜか、簡単だ。
今の店は一階にあるが二階は居住スペースとなっている。これはずっと宿でいるよりいいだろうと商業ギルドのボス、セスさんの計らいだった。きっちりお金は取られるけど。
で、なぜ休みが取れないかだが、朝起きると外から声が聞こえる、小鳥のさえずりのような心地い声ならいざ知らず怒声だ。なにを声を荒げて待っているのか?簡単だよ、俺の治療だ。ここに来ればどんな病気でも治せる、そんな噂というか評判が独り歩きした結果我先にと順番の一番を取ろうとする。病気の本人がするのは少なくて付添人の人が張りきった結果、目覚ましは人の怒声となっている。
そんな日が続けば人間おかしくなるもので
「だぁー!!うるさいわ!!!」
「机をたたかないでくださいまし・・・」
「エレン頼むから静かにしれくれ」
皆それなりに憔悴している。唯一の救いは夜中には聞こえないことだ。
「このままだと流石に気がおかしくなるがどうしたものかね」
「カレンちゃんの約束もあります、カレンちゃん本当によく手伝ってくれてますし何より賢聖さんと冒険するの楽しみにしていますよ」
カレンちゃんは初日いらいずっと手伝ってもらっているのだが子供を働かすのは正直気が引けるというか常識的に問題がありそうなのでエレンとアマルフィが交代で戦い方を教えてもらってる。カレンちゃんは店の手伝いをしたいと言ってくれるけどね
「そうだよな、何か手を打たないとな」
「バックレようぜ!」
「は?何言ってますの!」
「そうですね、今日はそもそもおやすみと看板に書いてますし」




