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第68話 唸れ俺の知識!

「あんたが腕を治したのか?どうやって、あんまりしょうもない噓つくようじゃ今日の話はなかったことにするぞ」


ヴァランがアリスの切断面を見てその治療した人を教えてほしいと言ったもんだから素直に名乗り出たらまあ信じてもらえんわな、切断面今思うとこの世界の水準とはかけ離れたレベルで縫合されて処置されてるもんな、しかも糸が縫ってあるわけでもなく完全に抜糸して治癒した後の状態になってるからハイテクだな


「疑うのはいいですけど・・・んー、どうしたらいいかな」


今までは怪我人がいるとこに行っていたからな、スキルの証明ってとことに苦労はしなかったんだけど

どうしようか困っていると


「加賀様、よろしいですか?」


今まで成り行きを見守ていたメンデルさんが急に輪に入ってくる。


「・・・」


嫌な予感する!脳内の警鐘がガンガンなっている。その予感は俺だけじゃなくてセリア、アリスも感じ取っているようで二人ともメンデルさんの両腕をがっしり抱えた。


「・・・・何ですか、どうしてお二人は私の腕をつかんでいるのですか?」


そりゃあんたが何するか分かんねえからだよ!!

もう一回あんなの見せられたら完全にトラウマになるわ、正気の人間のすることじゃないのを正気の人間が見ると気が狂うわ!


「念のためです、それでメンデルさんどうかしてんですか」

「はあ、そうですか。ヴァラン様、加賀様のスキルは本物です。私の折れた足をセス様の前で治療してくださいました。なにをヴァラン様が知りたいのかはわかりかねますが治療の能力はあります、ただし私はアリス様の腕を治療しているところに同席していたわけではありませんのでヴァラン様が言われるアリス様の治療をした人かどうかは不明ですが」


なんと、この人まともな会話できたうえに説明してる!!

俺は信じられないものを見るような顔をしていただろう、なぜって?セリアとアリスが両目を見開いて口を開いたまま閉じていない、いわゆる驚愕の事実を知ったときの顔をしているからだ。間違いなくおれも同じ顔をしているに違いない


「ふん、そうか、疑って悪かったな。セスの野郎が公認しているんだったな。恥を忍んでお願いがあるんだ。」


そうしてヴァランは本当の対価について話し始めた。


「要するに娘さんが刃物の切り傷を受けた後から体調を崩して寝込んでいるということですね」

「ああ、そうだ。本当は仕事なんかしたくねえんだがあいつが仕事しないお父さんなんて大っ嫌いなんて言うもんだから・・・」


なるほどな、娘さんが大事なんだろうな。まあ、自分のことどもが可愛くない親なんていないか、俺は親になったわけじゃないけど、その気持ちは想像に易いな

だけど、刃物の切り傷の後から体調を崩したか。もしかして・・・


「危険は刻一刻と迫っているかもしれません!娘さんはどこですか!」

「え?危険?え?」


急に俺が声をあげたもんだからヴァランは驚くが真剣な俺の表情に気おされて案内してくれた。どうも工房の奥が自宅らしい。


俺が考えた可能性が高かったら命の危険まであるかもしれない、実際に俺も見たことがあるわけじゃないし論文でしか読んだことないから自身はないんだがまずは見るしかない。思い過ごしであってほしいが


「こっちだ!

カレン、大丈夫か!?」

「お、お父さん・・・どうしたの、仕事、は?」

「カレン?おい、今朝と全然違うじゃねえか、カレン!」


カレンと呼ばれる少女は明らかに憔悴していた。満足に食事もとれていなかったのかもしれないな、こんな状況で子供に仕事行けって言われても看病しておくだろ。


まず見ただけでぱっと分けるのが扁桃腺が腫れてるな、それに話し方から見るに口が開きにくいようなだな。

今朝と症状が違う娘の姿を見て動揺を隠せないヴァランを押しのける。


「ヴァランさんどいてください!

カレンさん、大丈夫ですか?口開きますか?」

「―――だ、だれ」

「私は加賀です、お父さんの知り合いで具合を見にきました。ちょっと体見させてくださいね」


できるだけ落ち着いた声で、声のトーンを下げて安心させることを心掛ける。口元を見ると咬筋と呼ばれる口を閉じるときに働く筋肉が痙攣している。筋肉も緊張状態が高く硬い。

他には首の筋肉も咬筋と同じぐらい硬いな


「ヴァランさん、食事はとれてましたか?」

「それが食べる量は少なくなっていたんだ」


どんな経過だったか聞いて居るときに四肢に痙攣が起きた。


「カ、カレン!?大丈夫か!?」


痙攣自体は数秒で収まった。


「腱反射亢進、病的反射陽性、体温は・・・少し熱いな。」


あの病気なら潜伏期間があるんだが・・・体怪我したから寝かせておいて気がついたら悪くなってたってことろか。いつから症状が出たかなんてヴァランさんがこんな感じだし分からないか

でも症状的には一番近いのは


「カレンさん、あなたは今破傷風という病気です」


スキルが発動するのが分かる。


「でも、大丈夫。もう治るからね」


ほんと知識さえあれば【リハビリ】万能だな。今回は本領が試されたが何とか発動できてよかった。

スキル発動後、少女の表情は穏やかになり呼吸も安定してきた。もちろん、筋肉の硬さも元に戻っている。


「カレンは!カレンは大丈夫なのか!」

「え、ええ!間に合いましたよ!」


服をグワングワンひぱって揺らす、あれこれ、首しまって・・・息が・・・


「ちょっと!賢聖さん死んじゃいます!手を放してください!」


な、ナイスアシスト!セリア!少女救ったのに俺が死んだら世話ないわな、助かったぜ!

お読み頂きありがとうございます!
















ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
















お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです

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