表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/77

第67話 武器を作らない鍛冶屋

ヴァランはいきなりエレンとアマルフィを指さして店から出るようにと指示を出す。ここにきてエレンとアマルフィはまだ一言だって話てないし目立って悪い態度をしてないはずだ、何が彼の琴線に触れたのか分からない


「すみません、仲間が失礼をしましたか?もしそうなら謝罪しますので、何が原因か教えてくれませんか?」


まずは原因を聞きだして話をしないとな、状況が全くわからないのにほいほいと話を受け入れるわけには行かない


「あ?メンデルちゃんもしかして説明してねえのか?いや、セスの野郎もか?おい、加賀って言ったけな?どんな説明受けてここに来たんだ」

「セスさんからは・・・気難しいが腕の立つ技術者がいると聞きました、メンデルさんからは何も」


ヴァランは頭を抱える。


「あの野郎、適当すぎるだろ!

いや、わりいな。別におりゃあんたらに思うところがあるってわけじゃねえんだよ。ただな、武器を見るのが嫌なんだよ。」


武器が嫌いか、なるほど二人はいつも槍もって歩いてるしアマルフィは短剣とかも常時つけている、これがいわゆる冒険者スタイルというやつらしい。アリスは今は冒険者として何かできる状態じゃないので意図的に武器は携帯しないようにしているんだと、それがよかったみたいだな


「ふむ、それは分かったが君は見たところ鍛冶屋だろ?鍛冶屋が武器を作らないのかい」

「あんたらほんとに何も知らずに来たんだな。いいか、俺は確かに鍛冶屋で武器も作れる、自分でいっちゃなんだが腕はいいほうだぜ、だがな俺は武器が嫌いなんだよ。傷つけることしか使い道のないものなんてもうまっぴらごめんだね。だからおりゃもう武器は作らねえしできることなら見たくも関わりたくもないんだ、だからわりいな、もし武器を作ってくれって依頼なら帰ってくれねえか」


そう言って俺たちから視線を外すヴァラン


「おい、クソアマ出るぞ。賢聖さん俺たちは外で待ってるぜ」

「ちょっと待ちたまえよ、これから私があの失礼な男をだな」

「いいから出んぞ!なんで余計なところで面倒起こそうとするんだよ!」


アマルフィは一度火がつくと変なところで張り合うというか遊ぶ癖があるからな、今回ばかりは関係性を崩すのはいい手段とは言えない、ナイスエレン!いいアシストだ!


「ヴァランさん、事情を知らずすみませんでした。実は今日のお願いは武器についてではないんです、仲間の腕を作ってほしいんです、そのために力を貸してもらえませんか?」

「セスの野郎がここによこしたってことは武器のためじゃねえのは予想できたが今なんて言った?聞き間違いじゃねえなら腕を作れって言わなかったか、作も何もお前らだれも腕がねえやついねえだろ、さっきの二人も問題なかっただろうが」


確かにヴァランから見たら全員五体満足に見えるはずだ。アリスの腕は形だけだと本物に見えるようにしているから、だが動かないから違和感が長くいればいるほど目立つ。


「私の腕ですわ。これは賢聖さんが作ってくださった義手というものですの、あくまで形だけまねたものですので動きませんわ」

「うぉ!こんなの初めて見たぜ、こりゃ、木で作ってんのか。ほぉーよくできてんな、形だけだが本物にそっくりだな」


アリスは木の義手を外してヴァランに見せる。ヴァランは触ったり叩いたりして見ていろいろ確認している。

俺としてはたいそうなものではないからあまりまじまじ見られるのは恥ずかしい限りなのだがヴァランにとっては画期的に見えたらしい。


「いいもんを見せてもらったぜ、木を加工して作ってるんだろうが本物と同じぐらいの形にするなんてやろうと思ってできるもんじゃねえからな。

それでこんなの見せておりゃにどうしろってんだよ。」

「あなたにこれを作ってほしいのです。」


俺は自分の思う義手の構想を伝えた、アリスの腕は前腕がない状態で肘まで残ってる、つまり上腕二頭筋までは残存しているから腕を曲げたり伸ばしたりはできる。義手に何を望むかというと、まずは弓を持てることだ。簡単なものでいいから例えばねじを巻けばつかんで固定、緩めれば離す見たなものでいい

ここまでの構想を伝えてヴァランの反応は


「なるほど、お嬢ちゃんのための腕ね・・・

ハッハッハ、面白れぇもん作りてえんだな!そりゃぜひともやってみてえが対価は貰うぜ?」

「もちろん、義手ができれば言い値で支払います」


完全オーダーメイドのものだからないくら吹っ掛けられるんだろか・・・でもいくら吹っ掛けられてもアリスとエレンのためだ、絶対に手に入れる。


「金に関しては義手の出来次第、クオリティ次第でいいぜ。対価ってのは金意外に質問に答えてくれ。

その腕誰がしたんだ、おりゃそんな綺麗な腕見た事ねえ。普通切断された腕ってのはもっときたねえものだと思っていたんだがな、それに次第に膿んでいって高熱にうなされて死ぬなんてもよく聞くんだがお嬢ちゃんは元気だ。その腕した人間のことを教えてくれ、もしかしたらそいつなら・・・これが対価だ、恩人を売りたくないってのは分かるが譲る気はねえからな」


ヴァランは急に切羽詰まったような、焦った口調で終いには大声で言い放った。突然の大きな声でエレンが店の中をのぞいたがセリアが「大丈夫です、絶賛上手くいってます」と。セリアさん?そんなに期待されてもね。でもここは俺のターンだろうな


「アリスの腕を処置したのは私です、何かお困りの事がありますか?」

お読み頂きありがとうございます!
















ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
















お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ