第58話 口は災いの門
軍事国家って聞いてたからものものしい雰囲気化と思ったがそんなことはなかった少なくても道中に関してはだが。
驚いたことに街道言うべきか舗装されている道がある、石畳だが明らかにシェーレンにはなかったもので歩きやすい、これにはいろんなところに言っているエレンやアリスも驚いていた。こんなのは初めてだと
俺もこの世界にきて悪路を歩くことが多くてそれに慣れてたけど舗装されてるってだけで全然違うな、疲れ方も違うし進むスピードも段違いだ
途中商人のような風貌をした人とすれ違ったが顔色や表情が明るくて生気を感じる、シェーレンは活気はあってもなんというか革命前みたいな雰囲気もあったからすこし殺伐としていたところもあったけどこっちじゃそんな雰囲気は感じないな、まだ街に入っていないから断言できないけど
「いい国かもしれないな」
「賢聖、安心するのはまだ早いさ、まだ何も見てないし何もしていないそんな状況から決めつけるのは悪手だぞ」
「アマルフィさん、何を言うんですかそれが賢聖さんのいいところだと思いますよ、だめだったらまたその時考えたらいいじゃないですか」
「君はここぞとばかりにそういうことを言うのか、そうかそうか、いつか絶対にやり返してやるから覚悟したまえよ?私は少々執念深いところがあるから覚悟しておきたまえ」
「フフフ、受けて立ちます。こればかりは譲る気はありませんからアマルフィさんの方こそ覚悟しておいてくださいね」
え、さっきまだ雑談してたんだよね!?なんでこんな急に殺伐としてきたの?あれ、シェーレンと同じ雰囲気何気がするんだが、全くどこの国に行っても雰囲気は変わるもんじゃないな!ハッハッハ
エレンから、現実をみてさっさと止めろと辛らつながらごもっともな意見をもらったので迅速かつ丁寧な対応にて二人をいさめて先を進むことにした。
数日歩けばつく距離だと行商人の人に聞いたから食料の心配もないし、途中に村があったりしてそこでも休めるらしいから旅において不安要素が格段に減った。
「この街道ってのは魔物も強ぇのが出ねえから楽でいいぜ」
「この馬鹿は何を言っているんだい、手ごたえの無いやつばかりだと退屈だろうが、それに危機感も薄まるし腕もなまるぞ」
懐かしいエレンとアマルフィのやり取りだ。最近は切羽詰まっていたからあまり見なかったけどこんなのを見ると今は落ち着くな
そんな二人の姿を始めてみたのか会話を集中して聞いて居たアリスが質問してくる
「アマルフィさんはバトルジャンキーですの?」
「ええ、そうですよ。魔物が相手だと危険な方に危険な方にと進んでいきます、もちろん私たちのことを配慮してですけど多少の危険は必要経費というか刺激程度にしか思ってない節がありますね」
「聡明で頼りになる印象だったですのに少々崩れましたわ」
アリスの質問になんとも辛辣に答えるセリア。
「黙ってればそう見えるさ」
俺も調子乗って同調すると、話を聞いて居たアマルフィが無言で腹パンを決める。
「グハァッ」
そういえば出会った時には頭の中で腹パン女と呼んでたな・・・いい、パンチだったぜ
甲斐甲斐しくそんな俺を世話してくるセリア、セリアに「どこにお嫁にいっても恥ずかしくないな」と思ってたことをそのまま伝えると
「賢聖さん、後は自分でしてくださいね。私することがあるので」
急に去っていった。またも地雷を踏みぬいたらしい、誉め言葉だったつもりなんだが・・・これが時代の流れというやつなのか
昨今の日本でもちょっとほめただけでやれセクハラだのなんだといわれる世の中、世の男は俺は気を付けようと思っても見事、大当たりを引き当てて訴えられる始末。明日は我が身と反省して気をつけよ・・・
こんな時エレンは「女ってのはよくわかんねえよな」とうなずいて仲間でいてくれるからほんとこのパーティーに男がいてよかったよ
「そういえばアマルフィとエレンってどっちが強いんだ?」
素朴な疑問を投げかけてしまった、この後アリスに「冒険者にとってそんなことを聞くのはタブーですのよ!」と叱られてしまった。叱られなくても反省してる。
なぜかって?最初はよかったんだよ
「普通に戦ったら俺が勝つけど、クソアマがスキル使うと負けるかもな。でもまあ負けることはねえわな」
不遜に答えるエレンに対して
「ガキに本気になるほど私も子供じゃないしね、それにスキル使わなくても瞬殺できるさ」
自分には余裕があるのだと、そしてエレンを暗にボコボコにできると言い切るアマルフィ
次の瞬間どうなったかは言わずとも分かった
「あぁ゛!?」「はぁ!?」
「ぶっ飛ばす!」
始めは映画のバトルシーンのようだった、いやもっと高尚なものでまるでダンスを見ているかのようなそんな気さえした。
二人は武器として槍を使うが戦い方は異なる、まずアマルフィはいわば超攻撃的なタイプだ。攻撃を受けているときも交わして反撃し自分のペースに持ち込む、攻撃に技もあるんだろうがなんといっても持ち味はスピードだ。常人には見えない速度で槍を振るう
対してエレンはとにかく攻撃をいなす、受け流すのが得意だ。決して相手のペースに乗せずタイミングを崩して崩れたとこを反撃する、性格とは真反対で慎重にけれども的確に返す。
責めるアマルフィに対してエレンが上手くいなす、状況は明らかにエレンが有利だった
「このままいけばエレンの勝ちですわ、ほら次の反撃で決定打ですわ」
素人目からでもわかる、エレンの反撃でアマルフィが大勢を崩した。最後のとどめを刺そうとエレンが攻撃をしようとするとアマルフィの姿が消える
「なッ!?」
「私は負けはしないさ!こっからが本番だ!」
そこからは超高速の戦闘になった、エレンも素早く動くアマルフィに対してうまく受け流しているものの明らかに追い詰められている。
「まずいですわよ、このままいくと収拾がつかなくなりますわ」
確かにそうなんだが、というか現状でも収拾がつかないと思うが残念なことに俺たちにとめる力がないためただ見ていることしかできない。
え?戦うだけな問題ないだろって?周辺の木は巻き込まれて倒されて環境という面に関しては確実に影響が出ている。
「あ、皆さんご飯できましたよ」
そんな中セリアがせっせと料理をしてくれてたみたいで収取がつけれないなら本人たちに心行くまで戦ってもらおうという判断になり俺とアリスはそっとその場を離れて三人でご飯を食べた。
二人の気が済んだのかボロボロになった二人が帰ってきてばつの悪そうに「賢聖、【リハビリ】たのむ」といって来たのはお約束だろう
でも、今日の出来事って俺が発端な気がする・・・・
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