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第56話 寝ちゃだめだ!

「あんたら誰だ!?どっから来たんだ!」


村人らしき人に声を掛けられるがどうも歓迎されているような声ではなかった、が張り詰めていた緊張が一気に解けたのと食事をとれておらず体力の限界であったためその場に倒れこんだ


そんな時に言う言葉はただ一つ、俺とアマルフィは声を合わせて


『お腹減った』


と、村人は疑うよりも先に慌てて食事を用意してくれた。そりゃ善意があれば目の前で人が倒れこんで腹減ったと訴えりゃ食事を用意するもんだろ!知らんけど


でもまあ、村人さんたちの善意で食事にありつけた。久しぶりの食事で最初はむせかえってろくに食べれなかったけど次第にのど通り体に栄養が染み渡るのが感覚で分かった。この瞬間が一番生きてるって感じるな

食事を済ませてまずは村人にお礼を言った。


「ご飯ありがとうございました。見ず知らずの私に警戒よりも先に食事を提供してくださって本当に助かりました、厚かましいと思いますが一つお願いがあります。」


そのままここに来た理由を話した。仲間がいること、その仲間は山の中で俺たちのことを待っていると、食事がなくて餓死する可能性があるから食料を分けてほしいということを


「旅の人よ、事情は分かりました、ですがその話を信じるには私たちには信頼関係がないと思いませんか?ええ、力になりたいのは山々なんですがね」


何を言いたいんだ?矛盾していることをつらつら繰り返していまいち要点を得ない、この一瞬も三人は危機的状況にあるかもしれないのに何を悠長なことを言っているんだ?!

言いたいことがあるならはっきり言えと怒気を含んで言い換えそうになったところでアマルフィが話した。


「当然お礼をするさ、食料を用意してくれた人には手持ちの金貨を渡すから心配しなくていい。早いもの順で金貨と食料を交換しよう、値段は相場の倍を払うことを約束する」


そいうと村の人たちは蜘蛛の子散らすように散っていきそして数分立たないうちに戻ってきた。村人にとってはあまりの食料で後日その倍の食べのもが手に入るならちょっとした臨時収入になる、中には自分が持ってる食料の半分以上を持ってきた人もいた。

村人たちは要するに対価を支払えという催促をしていたのだ。俺には分からん感覚だがああいう遠回しないいかたが必要なのかね

アマルフィは手慣れたもんで対応がスムーズだ、きっとこういうイレギュラーな対応というのが一番できるのがアマルフィなんだろうな


袋いっぱいに食料だけでなくて水も用意してもらった、持ってきた金貨は空になり一気に貧乏になったが背に腹は代えられない

そして休む間もなく再出発する、アマルフィは長時間の活動も経験があり慣れているが俺の場合はそうはいかない、自分の体に鞭を打ってアマルフィにしがみつく


「賢聖、少しでも休んだ方がいいんじゃないか」


時折アマルフィからそんな言葉を掛けられるが


「あいつらが待ってるんだ、俺だけのんきに休んでられるか。アマルフィ遠慮しなくていいから進んでくれ、行きにくらべて帰りは道が分かってる分早く着くはずだから急げば今日中に戻れるかもしれない。だから頼む」

「はぁ・・・君は全くどうしてそこまで他人を優先できるんだろうね。

―――――だけど、だからこそ私はそんな君に惹かれるんだろうね」


急に速度が上がったせいで風を切る音がうるさく最後の言葉が聞こえなかった、聞き返す余裕が俺にはなくてしがみつくので精一杯だったためうやむやになったが、アマルフィなら大事なことなら何回か言ってくるだろうと思ってたが、言ってこないので大したことじゃないんだろうな


それよりも今は三人のことだ、三人は無事なんだろうか、不安になる。食事がとれずに衰弱しているだけでなくて魔物の脅威もある

危険であることは確かだからな、三人の安否を今すぐに確認したい。

そんなことをグルグルと考えているとアマルフィからもうすぐ着くと教えてくれた、やはり行きは探しながら進んでいる以上どうしても注意もそれるしスピードもセーブして進んでいたが、帰りはそんなセーブする理由がないから一直線で帰ってこれた。


「みんな大丈夫か!?」

「賢聖さん!」


エレンが槍を振って返事をしてくれたが次の瞬間倒れた。


「エレン!?大丈夫か!?おい!脈は・・・あるな、息もしてるし、おい!エレン目を開けろ!」

「賢聖、二人もいたよ、無事みたいだね」


決して表情はよくないが三人は口をそろえて


『腹減った(お腹減りましたわ)』


と、うん声が出るなら大丈夫、そこから最後の力を振り絞ってせっせとご飯を作る。水分が多めでおじやみたいなひたひたなものを作って食べさせる

セリアは口を開けて待っていたからもしかしたら手もあげれないほど憔悴しているのかと思って駆け寄ったがアマルフィが乱雑に口にスプーンをほりこんだのであとは任せた。


これで三人の無事を確認出来て食事のことも解消できた、そう思うと村についたときとは比べ物にならないほど一気に疲労が押し寄せてくる

今度はあらがうことなく睡魔を受け入れた、達成感と心地よい疲労が今の自分を満たしてなんとも気持ちよく眠りにつけた。


なんか最近、まともな寝方してないな

お読み頂きありがとうございます!
















ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
















お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです

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